スワップポイントは非常に地味で、スプレッドほど気にしないトレーダーも多いだろう。なぜなら、ポジションを次の日に持ち越さない限りスワップポイントは発生しないため、スキャルパーやデイトレーダーには無縁の代物だからだ。
しかし、スイングトレード・キャリートレードを主軸とするトレーダーには後々損益に直接関係してくるため、スプレッドよりもスワップポイントを口座選びの重要課題ととらえるトレーダーも多い。
また、高金利通貨と低金通貨の組み合わせによって、値幅を取るというよりも主にプラススワップによる利益を目的としたトレード手法も存在する。
今回はブローカーのスワップポイントを徹底的に比較した。また、後半ではスワップポイントについて深掘り、徹底解説した。

海外FXブローカーのスワップポイント比較
Exness
スプレッドのみならずスワップも優秀


1位
L:-0.52
S:-2.24
1位
L:-3.14
S:-0.27
–
L:-632.00
S:27.80
Exnessのスワップポイントは少し特殊だ。スワップフリーという制度が適当され、XAUUSD(ゴールド)、インデックス(指数)、仮想通貨、株式はスワップポイントが発生しない。受取りもすることはできないが、相当ありがたい仕様だ。
また、アップグレードレベルの拡張スワップフリーが適応されると、メジャー通貨ペア・一部マイナー通貨ペアとUSOILも適応される。なお、拡張スワップフリーの適応条件は「規定の取引量を達成すると自動的にスワップフリーレベルが適用される」としている。
主要通貨(ドルストレート):USDJPY:ロング、USDCHF:ショート以外は全てトップ3にランクインした。EURUSD:ショート・USDCHF:ロングなどプラススワップが発生しやすい取引では、しっかりプラススワップを受け取ることができる。
主要通貨(クロス円):NZDJPY:ロング以外は全てトップ3圏内となった。CHFJPY:ショートのみプラススワップが発生する。Exnessはスプレッドも狭く、取引コストの負担を軽くすることができるブローカーだ。
LandFX
通貨ペアごとの最多1位を獲得


2位
L:-0.69
S:-0.88
2位
L:-0.98
S:-0.78
3位
L:-87.70
S:-71.70
主要通貨(ドルストレート):USDJPY:ロング、EURUSD:ショート、USDCHF:ロング以外はトップ3圏内となった。11回のランクイン中、1位を取った回数は9回と16ブローカーの中でダントツに多い。しかしその反面、EURUSD:ショート、USDCHF:ロングなどプラススワップが発生しやすい取引であってもプラススワップは付与されない。
主要通貨(クロス円):主要通貨×クロス円でもトップ3ランクイン9回中、1位にランクインした回数6回と全16ブローカー最多回数を記録した。また、主要通貨×ドルストレート同様、今回検証した主要通貨×クロス円ではプラススワップが付与される取引はひとつもなかった。
高金利通貨クロス:トップ3に6回ランクインしているが、これらはすべて高金利通貨をショートした場合のみランクインしている。それに対し、高金利通貨をロングした場合は1回もランクインしておらず、USDMXN・EURMXNのみプラススワップが付与される。つまり、マイナススワップが発生しやすい取引の際、取引コストが他社よりも抑えられるということだ。
MYFX Markets
安定的にスワップポイントを提示


3位
L:-0.22
S:-2.29
3位
L:-3.39
S:-0.04
–
L: –
S: –
主要通貨(ドルストレート):今回検証した主要通貨×ドルストレートでは、MYFX MarketsのUSDCHF:ロング”1.06”が全16ブローカーで最高値を記録した。また、定番であるEURUSD:ショートもプラススワップを受け取ることが可能だ。
主要通貨(クロス円):GBPJPY:ロング、CHFJPY:ショートでプラススワップが発生する。ちなみに、今回検証した主要通貨×日本円では、MYFX MarketsのGBPJPY:ロング”0.72”が全16ブローカー中最高値を記録した。
AXIORY
高金利通貨で最大のプラススワップを記録


–
L:-1.86
S:-4.36
–
L:-4.12
S:-1.32
1位
L:-594.00
S:496.00
高金利通貨クロス:今回の検証通貨ペアではMXNJPY以外は全て取引可能だ。また、EURTRY:ショートは”659”で検証したすべての銘柄で最大のプラススワップを記録した。EURTRY以外にも、TRY・USDMXN・EURZARにて1位を記録している。
Tradeview
高金利通貨のロングは全てプラス


–
L:-2.06
S:-5.05
–
L:-4.01
S:-2.06
2位
L:-594.00
S:495.00
高金利通貨クロス:USDMXN・EURMXNのショートにおいて1位を記録した。また今回検証した高金利通貨のクロス円は一切取り扱っていないが、対米ドル・ユーロは全通貨取引可能であり、高金利通貨をロングした際には全てプラススワップが付与される。

Fxpediaが下した本気の比較ランキング

Fxpediaでは各ブローカーの評価を元に、様々な角度から比較しランキングを作成した。ブローカーにも様々な特色がある。自身のトレーディングスタイルと照らし合わせてブローカー選びの参考にしてほしい。
- 2022 海外FXブローカー総合ランキング
- スキャルピング:スプレッドから選ぶ
- ハイレバレッジ:最大レバレッジから選ぶ
- スイングトレード:スワップポイントから選ぶ
- 豪華なボーナス:ボーナスキャンペーンから選ぶ
スワップポイントとは
swap(スワップ)は直訳すると”交換する”となるが、FXにおけるスワップポイントとは、ポジションを次の日に持ち越した場合に発生する金利差調整額を指す。
各ブローカーや各商品により異なるが、基本的にはニューヨーク市場が閉まる日本時間7:00(2月は冬時間だが夏時間の場合は6:00)が日付変更線となる。また、FXにて単にスワップといった場合もスワップポイントを指すことが多い。
スワップポイント発生までの流れ
外国為替取引には、スポット取引(直物取引)とフォワード取引(先物取引)がある。スポット取引ではポジションを保有した約定日から2営業日後にブローカーから受け渡される。

しかし、トレーダーが約定日内にポジションをクローズしない場合、ブローカーは決済日を2営業日後ではなく3営業日後に決済を1日先送りする。この行為を”ロールオーバー”と呼び、ロールオーバーを行うことで半永久的にポジションを保有することが可能となる。
また、ロールオーバーを行う際に両通貨の金利差の調整がされ、この金利差調整額をスワップポイントと呼ぶ。逆を言えばロールオーバーしない限り、スワップポイントが発生することはない。
トリプルスワップデー
通常はロールオーバーを行う度にスワップ1倍が加算されるが、日本時間木曜日7:00をまたぎロールオーバーした場合のみスワップは3倍付与される(ブローカーや商品により異なる場合あり)。木曜日だけ特別な理由は、土日分のスワップポイントが加算されるからだ。
つまり、「木曜日」の2日後の「土曜日」から市場がオープンする「月曜日」までの3日分を前倒しで2/3(木)に付与されているのだ。
スワップポイントの計算方法
スワップポイントの厄介なところは各ブローカーや各商品によりスワップポイントの計算式が異なる点だ。つまり、これといった典型例は存在しない。
今回はFxpediaで1番評価が高いXMTradingのFXと貴金属(ゴールドとシルバー)のスワップポイントの計算式を記載する。
- コントラクトサイズとはMT4の場合、表示→気配値表示→USDJPYを右クリック→仕様をクリックした際に表示される契約サイズのこと。
上記のUSDJPYの例を使用した場合、1ロット×(-2.21)×(100,000×0.001)=-221円が1日のスワップポイントとなる。
USDJPYは米ドルを日本円に交換する商品であり、最終的には日本円の表記となるため、円建て口座を使う日本人にはわかりやすい。0.01ロットの場合はスワップポイントがそのまま-2.21円となる。
しかし、EURUSDの様に最終的には米ドルに交換する商品の場合、円建て口座では更に日本円表記に直す必要がある。基本的にどのブローカーでもマイナススワップの時は持ち越すたびに資金は目減りし、プラススワップの時は資金が備蓄されていくと覚えておけばよいだろう。
スワップポイントの通説と現実
米ドルと日本円の金利差は米ドルの方が高く、その差は0.35%のため、USDJPYをロングしていればプラススワップが付与されるが、例とは逆にショートをしていた場合マイナススワップが付与される。また、ロングとショートのスワップポイントはプラスとマイナスが逆転し正反対の数値というのが通説だ。
しかし、上記の比較を見ていただければわかるように、実際にUSDJPYのロングでプラススワップが付与されるのは16ブローカー中GemForexのみ、ロングとショートのスワップポイントが正反対のブローカーに至ってはひとつも存在しない。
ここで「通貨の金利は中央銀行が決定権を持っているにも拘らず、なぜブローカーによりその数値が変化するのか」といった疑問が生まれてくる。
あまり知られていないが、簡単に説明すると我々トレーダーにとってはスワップポイント=金利差調整額だけでなく、下記となる。
上記のUSDJPYのポジションを建てる背景では、ブローカーがトレーダーの代わりに日本円をどこかから借り入れ(今回はA銀行とする)、そのお金で10万米ドルを買い、このポジションごとトレーダーに貸し与えているということが行われている。
多くの方が「証拠金は10万米ドルを買うために必要な資金」と思われているが、実際には「証拠金はブローカーに自分好みのポジションを用意してもらい、そのポジションをブローカーから信託してもらうために必要な資金」だ。
つまりブローカー目線では、自身がお金を借り、トレーダーに頼まれたポジションを建て、そのポジションをトレーダーに貸している状態にあり、代行業務を行ったことになる。
その結果トレーダーは、A銀行に対する金利(中央銀行が定める政策金利ではない)はもちろん、ここまで手続きをしてくれたブローカーに代行手数料(要するにブローカーの利益)を支払う必要があるため、金利調整額がそのままトレーダーに付与されることはまずない。
まとめると、借入先により金利とブローカーの代行手数料は各ブローカーで異なるため、スワップポイントは各社で変化が生じるのだ。
高金利通貨と低金利通貨
上記で説明した通り、スワップポイントは各国の政策金利が最も色濃く影響する。つまり、高金利通貨を買い低金利通貨を売ることで、よりプラススワップの恩恵を受けることが可能だ。
通貨(通貨表記) | 政策金利 |
---|---|
トルコリラ(TRY) | 14.00% |
メキシコペソ(MXN) | 6.00% |
南アフリカランド(ZAR) | 4.00% |
通貨(通貨表記) | 政策金利 |
---|---|
スイスフラン(CHF) | -0.75% |
日本円(JPY) | -0.10% |
ユーロ(EUR) | 0.00% |
- 2022年2月14日現在
上記の表ではトルコリラが14.00%で最高金利、スイスフランが-0.75%で最低金利であることからTRYCHFのロングが最大プラススワップが付与される。逆に、TRYCHFのショートは最大マイナススワップつまり、一番取引コストがかかる取引ということになる。
また、日本円とユーロは金利差0.10%となっており、上記の表に記載された通貨同士のペアでは1番金利差が少ないため、ロング・ショート共にマイナスコストが一番抑えられる取引と言い換えることができる。
CFDでもスワップポイントが発生する理由
先ほどの説明だと「政策金利の影響を受けない商品ではスワップポイントは発生しないのでは」と思われた方も多いだろう。
政策金利とは、主に中央銀行が自国の通貨の価値などを一定に保つために緻密な計算の元設定しているが、それはあくまで自国の通貨に対してのみであり、貴金属やエネルギー、仮想通貨といった各国の中央銀行の支配下にないものは対象外のはずだ。
しかし、多くの海外FXブローカーでCFDを取引した場合、スワップポイントが設定されている。しかも、マイナススワップの場合が大半だ。
ここで先ほど説明したブローカーがスワップポイントに様々な手数料を内蔵させている内訳を思い出していただきたい。
我々はあまり気にも留めずレバレッジを使用しているが、レバレッジとは裏を返せばポジションを保有する際、ブローカーの負担率を表した数値とも言える。レバレッジを使用しているということは、トレーダーが本来所有できるはずのないポジションをブローカーの仲介により可能としている。言い換えれば、ブローカーのおかげでポジションが持てている=手数料が発生するということだ。
つまり、一般的にはレバレッジが使用可能=日付け変更線を超えた時点でスワップポイントが発生すると考えていて問題ないだろう。
このことから、一部ブローカーでは、スワップポイントのことをレバレッジ手数料と記載しているところもある。金利が発生しないはずの株価指数やコモディティといったCFDでもスワップポイントが発生するのはこのためだ。
余談だが、GemForexのUSDJPYのようにロングもショートもプラススワップが発生する事例は海外FXブローカーでは珍しいが、国内FXブローカーではたまに見かける。一見トレーダーにとってはいいこと尽くめだが、冷静に考えるとショートは金利調整額でマイナスとなるにも拘らず、プラススワップが付与されるという違和感に気がつくだろう。
考えられる要因としては下記のどちらか、もしくは両方の可能性が示唆できる。
- 通常の取引方法を行っていない(OTCなど)
- ボーナスと同様に顧客に有益なサービスをしている
先物取引ではスワップポイントは発生しない
先物取引とは今の時点の価格で、未来の決められた日に現物を受け渡す取引のことを指し、スポット取引と真逆の取引と言える。つまり、日付けをまたいだとしても価格は決まっているため、当然スワップポイントは発生しない。
また、例外としてExnessではXAUUSD(ゴールドVS米ドル)と株価指数・株式CFD・仮想通貨の全銘柄でスワップポイントは発生しない。これらの商品は全てレバレッジが使用可能だが、exnessはこれらの商品に対してレバレッジ手数料は受け取らないということだろう。
両建てについて
両建てとは、同一銘柄のロングとショートを同時に保有している状態またはその取引を指す。同一銘柄のロングとショートを保有しているということは、少なからず両ポジションを保有している期間、値動きによる自身の損益を限定することが可能だ。

しかし、MT5にはヘッジアカウントとネッティングアカウントがあり、ヘッジアカウントでは両建て可能だが、ネッティングアカウントでは両建て不可となっている。
現在ではヘッジアカウントが主流だが、初期のMT5ではネッティングアカウントのみであったことから、現在でもネッティングアカウントを使用しているブローカー、もしくは口座開設時にどちらか選択可能なブローカーも存在する。
実際に自身のMT5を起動し、ターミナルウィンドウのヘッダーやログに表示されているので、1度確認してみるといいだろう。
また、ブローカーや商品、取引プラットフォームにより両建て時の必要証拠金が異なる場合がある。
- ロングとショートを同時に保有していることから2ポジション分の証拠金が必要なケース
- 最初にエントリーする分の証拠金は必要だが両建てが成立時に両ポジションの証拠金が相殺され(反対売買のため)結果として証拠金ゼロとなるケース
- 両建て成立時に間を取って必要証拠金が50%となるケース
両建てとスワップポイントを利用した手法
一言に両建てと言ってもその手法は様々であり、ここではスワップポイントに特化した手法のひとつを例に挙げる。
ロング:1ロット、ショート:1ロットのように同量の両建ての場合、価格が値上がりしようが値下がりしようが、スワップポイント以外の損益は変わらないといった状態を作り出すことができる。
一般的には、無意味な行為だが、この「スワップポイント以外」というのが重要であり、ロングとショートのスワップポイントの平均値がマイナスであれば日付をまたぐごとに資金は目減りするが、平均値がプラスであれば資金は備蓄されていく。
この性質を利用して、ロングとショートのスワップポイントの平均がプラス値であれば、ブローカーがプラススワップを提示し続ける限り、利益を出し続けることが可能だ。
しかし注意点として、今はプラスでも政策金利の変更などにより、いずれマイナスとなる可能性も頭に入れておく必要がある。
両建てと禁止事項
またこの取引の応用編として、A社でロング・B社でショートをすることで上記の条件を満たす両建て手法があるが、海外FXブローカーの多くはこのような両建てを取引禁止事項としており、その理由にはゼロカットシステムが関係してくる。
例としてA社、B社にそれぞれ10万円ずつ入金し、同ロットでA社ではロング・B社ではショートの両建てを行ったとしよう。その際このトレーダーは上記で説明した通り、価格が変動したとしても自身の利益には影響がないため、SLを入れていないはずだ。
その後価格が急落し、A社で-30万円の損失になったとする。
この時の内訳は口座残高10万円では足りない20万円が追証となるが、トレーダーはゼロカットが執行されることで口座残高の10万円以外の損失は出ない(海外FXブローカーの大半はゼロカット実装済み)。残りの20万はそのままA社の負債となる。
一方その頃、B社ではショートしているため真逆の結果、すなわち初回口座残高10万円+利益30万円=口座残高は40万円となっているわけだ。A社の成績と合算するとこのトレーダーはA社で-10万円、B社で+30万円=20万円の利益が出た計算となる。
ちなみに、B社がDDブローカーでない限り顧客の利益=ブローカーの損失ではないため、B社はA社のような負債は負わない(海外FXブローカーの大半はNDDブローカー)。
この取引はトレーダーにとっては必勝法ではあるが、一旦胴元側に立って考えてみよう。
ブローカー目線で見ると「1/2で我々がハズレくじを引く可能性がある取引をこのトレーダーは行っていた」という認識になる。また、これが1ブローカー内の複数口座で同様の両建てを行った場合、「いずれゼロカット分を我々は負担する」といった構造となっている。
このような背景から、大半のブローカーが他社間での両建て、同一ブローカー内の複数口座を使用した両建てを禁止事項としている。
規約違反と判断された場合、口座凍結や出金拒否、ゼロカット執行拒否による追証請求などの処置を取られる可能性があるため、両建てを検討しているのであれば必ず禁止事項を確認するべきだ。
ただし、同一口座で両建てする分にはブローカーもゼロカットを執行するリスクは回避されるため、多くのブローカーでは同一口座間での両建ては許可している。
FAQ(よくある質問)
- インカムゲイン目的で取引する場合どこの海外FXブローカーがおすすめか
-
今回検証した16社で高金利通貨を含んだ通貨ペアが最も多く、EURTRY:ショートで最高プラススワップを計測したAXIORY。しかし、スワップ目的であれば国内FXブローカーの方がよりプラススワップの恩恵を受けることができる。
- マイナススワップが全体的に低く抑えられているブローカーはどこか
-
LandFXだ。特に高金利通貨をショートする場合はコストを抑えられるが、プラススワップの恩恵はさほど期待できない。
- 金利は各国が決めているにもかかわらず、なぜブローカーによりスワップポイントが異なるのか
-
スワップ=金利ではなく、正確にはスワップ=金利+ブローカーの利益となるため。金利が発生しない銘柄(株価指数や貴金属・エネルギーなど)でもスワップが発生するのはこれが理由だ。
- 両建てをする上での注意点はあるか
-
多くのブローカーは同一口座間での両建ては許可しているが、複数の口座間での両建て・他社の口座間での両建てを禁止している。しかし、中には同一口座間の両建ても禁止しているブローカーもあるため、事前にブローカーの取引規約や問い合わせなどで確認することをおすすめする。
総評
国内FXブローカーでは、プラススワップのよる恩恵を受けることが可能だが、海外FXブローカーではドルコスト平均法など積み立て形式の取引にはあまり向かない。
なぜなら、ポジション保有期間が長ければ長いほど取引コストが発生する取引の方が圧倒的に多いからだ。またスワップ目的の場合、基本的にはレバレッジを抑える必要があるため、あえて海外FXブローカーで取引するメリットは少ない。
海外FXで必要なのはプラススワップによるインカムゲインというより、いかにマイナススワップを抑えられるか、すなわち取引コストが掛かることは承知の上でいかに取引コストを抑えるかが重要となってくる。個人的には、プラススワップであればラッキーくらいの感覚だ。
結論、海外FXブローカーでは国内FXブローカーにはないハイレバレッジと組み合わせることでキャピタルゲインを目的とした取引を行うことに適した環境が備わっている。