Gemforex(ゲムフォレックス)の評価・評判

Gemforex(ゲムフォレックス)は、日本国内でも人気の海外FXブローカーだ。

2010年にGEM-TRADEとして日本人により創立、FX自動売買ソフト(EA)の無料提供サービス「ゲムトレード」をスタートさせる。当時の日本ではEAの無料化が珍しかったこともあり、2013年には勢いに乗り、無料のFXミラートレードサービス「ゲムdeミラートレード」をスタートさせる事となる。

そして翌年2014年10月1日にGEM GROUP NZ LIMITEDに運営権が移りGemforexをスタート。ブローカーとしての活動を始め、現在に至る。

GEMFOREX バナー

Gemforexの総合評価

総合評価 2.7
安全性 2.0
アカウント 3.5
手数料・スワップ 4.5
取扱銘柄の種類 1.5
プラットフォーム・ツール 3.0
モバイルトレーディング 2.0
リサーチ 0.0
学習コンテンツ 0.0
サポート 4.5
メリット
  1. 取引手数料、入出金手数料は基本掛からない
  2. スワップポイントもプラス(受取り)が多く良心的
  3. ボーナスに積極的で金額は業界随一だろう
  4. EA・ミラートレードの利用を考えているのであれば他社にはない好待遇でスタートできる
デメリット
  1. ライセンスや注文方式の視点から安全性については不安要素を隠し切れない
  2. 取扱銘柄の種類は少ない
  3. スキャルピングは禁止事項あり

安全性

項目
安全性30
運営会社GEM GROUP NZ LIMITED
住所ニュージーランド
Level 1, 275 Onehunga Mall,
Onehunga,Auckland
設立年2010
株式公開(上場)なし
銀行運営なし
資金管理区分分別管理
高信頼度 ライセンスなし
中信頼度 ライセンスなし
低信頼度 ライセンスなし

Gemforexは、本社をニュージーランドに、香港、ロンドンにオフィス、ベトナムにサポートセンターを置いている。上記の評価基準からすると、Gemforexの株式上場もしておらず、銀行運営もしていない。またライセンス面にも不安要素があるといえる。

金融ライセンス

結論から言うと、“金融ライセンス”は所持しているが、俗にいう“金融庁発行のライセンス”は所持していない。 

2019年に習得したライセンスは「FSP(Financial Service Provider Register) FPS564306」というもの。金融庁が発行しているものでなく、ニュージーランド企業事務所が発行しているものだ。 Gemforexではこれを金融ライセンスと位置付けている。

ニュージーランドの金融庁が発行しているのはFMA(Financial Markets Authority)だがGemforexは所持していない。他国の金融庁発行ライセンスももちろん所持していない上、所持しているライセンスはFSPのみである。

「FSPが信用できる金融ライセンスか」について賛否両論あるが、金融庁発行のライセンスではないことは確実なので、国から見れば無許可営業となる。また、2014年から2019年まで5年間はFSPすらも習得してなかったので、完全なる無許可営業だ。「無許可営業をして名前も変えてない会社に許可を出したFSPとは、信頼に値するのか」と、さらに疑問が残る。

一方で、2019年から、史上2人目の6階級制覇王者を成し遂げたボクサー、マニー・パッキャオをブランドアンバサダーに置いている。ライセンス取得や著名人をアンバサダーに置くなど、近年は信頼性を含めた企業としてのブランディング向上に力を入れ始めている。

しかし、ライセンス取得については疑問が大きく、信頼性・安全性については慎重に検討すべきであろう。

分別管理

ホームページ上では分割管理(分割保管)による資金管理体制と公表しているが、具体的な銀行名などの情報は公開していない。前述のライセンスの件もあって、やや不信感は否めない。

しかし、2019年4月に数時間のサーバーダウンを起こし多くのトレーダーが損失を出した。出た損失を全額補填したという事例もあるため、一概に危ない、信用がないというわけではない。

口コミ

海外最大級のFX掲示板FPA(Forex Peace Army) には口コミどころか掲載がなく、海外(特に英語圏)では認知されていない様子。ホームページでも「MADE IN JAPAN」を強く押しているため、日本人が主な顧客なことが受け取れる。

アカウント

項目
口座タイプ3
最大口座数7
注文方式未公表※1
レバレッジ最大5000倍
ゼロカットシステムあり
法人口座あり

Gemforexでは、口座タイプがオールインワン、ノースプレッド、レバレッジ5,000倍と3つの口座タイプがあり、1つのアカウントにつき最大7つ口座を持つことが可能だ。また法人口座を作成することができる。

注文方式

公式には公表していないが、DD方式(B-book)の可能性が非常に高い。理由としては以下4点が挙げられる。

  1. DD方式でないとノースプレッド口座で取引手数料なし、はあり得ない
  2. ノースプレッド口座でスキャルピングを制限している
  3. 同通貨ペアでロングもショートもスワップポイントがプラスのペアがある
  4. ボーナスが豪華

DD方式は、システム上呑み行為を行うことができる。DD方式を採用しているブローカーを嫌うトレーダーも多いため、公表を控えているのではないかと推測できる。

とは言え、DD方式については一概に悪というわけではない。むしろ国内FX業者はほぼDD方式を採用している。確かに吞み行為も行っているだろうが、そのおかげで低スプレッド、プラススワップポイント、破格のボーナスなどの恩恵が与えられているのも事実だ。ボーナスに関して言えば業界トップクラスであり、同じDD方式を採用している国内FX業者には到底不可能であろう。(※1)

レバレッジ

どの口座でもレバレッジが1000~5000倍まで使えるのが特徴。口座残高が200万円を超えると強制的にレバレッジ500倍までに下がるが、それでも競合他社と比較すると高い(レバレッジ5000倍口座は、全ポジションの含み益が100万円を超えた時点で強制決済)。またCFDは銘柄によりレバレッジが異なってくる。

関連ページ

手数料・スワップ

項目
最低初期入金額100円~
取引手数料なし
スプレッド(USD/JPY)1.5pips
スワップ(USD/JPY)ロング:0.21300
ショート:0.28700
口座維持手数料なし※2
ボーナス/ディスカウントあり

スワップポイントがプラスの銘柄が多く、ボーナスが多い点は初心者のトレーダーには魅力的だろう(ボーナスはオールインワン口座のみ)。

入金・出金手数料

オールインワン口座では初回入金100円からだが、ノースプレッド口座では30万円からとなっている。出金は1円からでき、出金手数料もかからない。しかし、24時間以内に2回目以降の出金の場合は、出金額の2%(20万円以下は一律4500円)を払うこととなる。

スプレッド

ノースプレッド口座は国内FX並みのスプレッドを誇る。オールインワン口座は海外FXでは中間的よりやや狭めなスプレッドだが、金曜日のクローズ時など極端にスプレッドが開く時があるので注意が必要。

スキャルピング

一見、低スプレッドでスキャルピング向きと思われがちだが、注意点がある。

ホームページには「特に制限は設けてない」と記載している。しかし「過去に短期間(5分間を目安)に往復合計10ロット以上での連続した取引を継続した結果、無条件で利用を停止または削除し、報酬も凍結の処置をした」とも記載があるので、スキャルピングを推奨していないのが明らかだ。連続した取引というのは何回目から対象なのか、についてはカバー先次第なので記載できずあやふやであるため、10ロット以上のスキャルピングはやらないのが無難と言える。

またノースプレッド口座では事前連絡があれば上記のスキャルピングも可能となる。

スワップポイント

例えばUSDJPYだとロングでもショートでもスワップポイントがプラスになる。そもそも近年では、ロングでもマイナスの証券会社が多い中、ショートまでプラスになるのはかなり珍しい。同じ口座内であれば両建て可能なので、両方プラスの間はこれだけで含み益が増えていく仕組みとなる。

口座維持手数料

口座維持手数料は基本無料である。しかし1月1日、4月1日、7月1日、10月1日の時点で3ヶ月間(90日間)全くトレードをしていない口座に対して1,500円の口座維持費が掛かる。ただし、口座に残高が無い場合、維持費は引かれない。 (※2)

ボーナス・ディスカウント

GemForexのボーナスは豪華であり、一番の魅力と言ってもいいだろう。主なボーナスは以下3点である。

  • 口座開設で〇〇万円
  • 入金〇〇%ボーナス
  • 1000%入金ボーナスジャックポット

上記2つは、定期的に期間限定で行われる。〇の部分の数字はその時々で違うが、毎回他社を圧倒させる金額設定だ。「1000%入金ボーナスジャックポット」は年中無休で毎日開催されている。2%~1000%の間で抽選が行われ、ハズレが一切ない。抽選権利は、MT4時間で0時~23時59分59秒の間に決済済取引5ロット以上の取引を行うことで得る事ができる。ちなみに、口座を作ってボーナスだけで取引することも可能だ。

ただしボーナスには下記の注意点がある。

  • ボーナス対象口座はオールインワン口座のみ
  • 最初にオールインワン口座以外の口座を開設すると口座開設ボーナスを受け取れなくなる
  • ボーナスは出金不可能
  • 口座の一部でも出金した場合、その名義で保有している全口座からボーナスは無くなる
  • 口座間で資金移動をした場合、移動した金額の割合と同等の割合でボーナスも移動する
関連ページ

取扱銘柄の種類

項目
外国為替31種類
株式なし
株式指数10種類
ETFなし
コモディティ なし
貴金属2種類
エネルギー なし
仮想通貨なし

外国為替は33通貨ペアとかなり少ない。CFDだと株価指数10銘柄、エネルギー2商品のみ(CFDを取引ができるのはオールインワン口座だけ)。ちなみにゴールド、シルバーはGemforexではFXに分類される。ドルストレート、ユーロクロス、クロス円のメイン主要通貨ペアは抑えているので、普段からそれらを中心に取引をしているトレーダーには特に問題ない。

プラットフォームとツール

項目
デモトレードあり
独自のプラットフォームなし
メタトレーダー4(MT4)あり
メタトレーダー5(MT5)なし
cTrader(シートレーダー)なし
ソーシャルトレード/コピートレードあり
無料VPSあり※3

前身がEA・ミラートレードの無料化で成功を収めた経緯があるため、GAMFOREXの主軸のひとつとなっている。EA・ミラートレード両方5万円以上の口座残高があれば、基本無料で使える点は、他社と比べて待遇がかなり厚い。

2021年8月よりMT5を導入した。それまではMT4のみであったため、ユーザーの選択肢は広がった。なお、現状MT5はデモ口座のみの試験運用中なので、本番口座で使用できるのはもう少し先になりそうだ。

EA・ミラートレード

「人気ダウンロードランキング」「人気成績ランキング」「新着ラインナップ」といったカテゴリーから自分に合ったEA・ミラートレードを選ぶことができる。約300種類と豊富な数を取り揃えており、これらが使い放題というのは破格と言えるだろう。さらに、EA・ミラートレード使用時は手数料をとってスプレッドを広くするFXブローカーあるが、Gemforexでは、通常口座と同じスプレッドで対応していることも好印象。

VPS

EAを使用する際にPCを常時起動状態にしていないと売買できないが、VPSを使うことによってPCオフ時にもEAが起動している状態を作ることができる。VPSを利用するためには本来使用料金を払う必要があるが、Gemforexでは口座残高5万円以上あれば、無料でVPS貸し出している。また、GemforexではVPSが実装されているMT4を貸し出しているため、面倒な設定を加える必要はない。 (※3)

モバイルトレーディング

項目
Android アプリあり
Apple iOS アプリあり

Gemforexでは独自のモバイルアプリの提供はなく、MT4のみの取り扱いとなっている。android、iPhoneともにアプリストアからMT4をダウンロードし、売買が可能。

リサーチ

項目
デイリーマーケット解説なし
外国為替ニュース(トップレベルの情報ソース)なし
ウィークリーウェビナーなし
経済カレンダーなし

独自のマーケット分析や為替ニュースなどのコンテンツの提供はない。

学習コンテンツ

項目
FX教育の実施なし
CFD教育の実施なし
ウェビナーなし
ウェビナー(アーカイブ)なし
トレーディング動画なし
投資家辞書(用語集)なし
チュートリアル/ガイドなし

Gemforexではコラムという形で初歩的なノウハウを伝えるメディアがあるが、トレードに関する学習コンテンツの用意はされていない。

サポート

項目
日本語対応あり
ライブチャットあり
メールあり
電話あり

Gemforexの前身が日本で企業、創立者が日本人、現在も取締役の4人中3人が日本人ということもあり、日本語サポートは万全。ホームページでは「MADE IN JAPAN」を強く推している。問い合わせは、10:00~17:00(日本時間)でメールのみで受け付けている。

総評

ライセンスや注文方式(DD方式)の面において、やや不安要素があることはぬぐい切れない。金融管轄のライセンスを取得していない・FSPに対する信用がないといった面から、信頼性や安全性に疑問が残る。また、DD方式についても不安要素だと感じるユーザーもいるだろう。

結論、安心、信頼性を求めるユーザーにはおすすめしない。また10ロット以上のトレードやスキャルパーには到底向かないだろう。しかし、メイン口座は他社で、Gemforexでは業界トップクラスのボーナスとハイレバレッジをうまく使い、サブ口座として多額の資金を入れずオールインワン口座を活用する分には最適と言える。

EAやミラートレード目的での運用も他とは一線を画すものがある。EAやミラートレードを使いたいユーザーには、コストがほぼ掛からず持って来いのブローカーだ。

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著者情報

トレード歴8年の元証券会社勤務の編集長を筆頭に、複数名の現役トレーダーとサイト情報の更新を行っている。トレーダー目線で偽りのない有益な情報を発信することを心掛ける。また、コンテンツ内には客観的な事実をもとに編集部の見解を述べている。

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