FxProの評価・評判

FxPro(エフエックスプロ)はキプロスにて2006年に創業された海外FXブローカーだ。

資本金は1億ユーロ(約130億円)で現在本社はロンドンにあり、173ヵ国にサービスを提供する大企業である。ちなみに世界には196ヵ国存在するため、世界の約9割でFxProグループは活動していることになる。

FXPRO バナー

FxProの総合評価

総合評価 3.7
安全性 4.5
アカウント 3.0
手数料・スワップ 2.5
取扱銘柄の種類 4.5
プラットフォーム・ツール 4.5
モバイルトレーディング 5.0
リサーチ 3.0
学習コンテンツ 2.5
サポート 2.0
メリット
  1. 巨大グループ企業で金融ライセンス多数所持により安全性は高いといえる
  2. 社内コンプライアンスが厳しく、厳重に管理され運営されている
  3. プリンシパルによる運営
  4. 取引方式は完全NDD方式を採用しているため、取引の透明性は高い
デメリット
  1. ボーナス・キャンペーンは一切なし
  2. スプレッドはやや広めな印象
  3. 日本語サポートに不安が残る
  4. 安全性は最も重要だがFxProを使わなければいけない理由が見つからない

安全性

項目
安全性85
運営会社FxPro Global Markets Ltd
住所セーシェル共和国
Albany Financial Center (Suite 304),
South Ocean Boulevard Nassau
設立年2009
株式公開(上場)なし
銀行運営なし
資金管理区分分別管理
高信頼度 ライセンス英国金融行動監視機構(FCA)509956
中信頼度 ライセンスキプロス証券取引委員会(CySEC)078/07
南アフリカ金融サービス委員会(FSCA)45052
ドバイ金融サービス機構(DFSA)F003333
低信頼度 ライセンスバハマ証券取引委員会(SCB)SIA-F184

FxProは世界屈指の安全性を誇るFXブローカーだ。プリンシパルでの運営であり、自社コンプライアンスはブローカーの中でもトップクラスに厳しく定め、遵守している。このことだけでも十分な安全性と透明性があることが窺える。

金融ライセンス

日本人が口座開設をした際は”FxPro Global Markets Limited”が管理しており、バハマ証券取引委員会(SCB)の管轄の元、運営している。

グループ企業である”FxPro UK Limited”が保有するイギリス(FCA)は世界屈指の難易度を誇る金融ライセンスであり、Fxpediaでも高信頼度の金融ライセンスと位置付ける。このことから信用、信頼がおけるグループ企業であることが分かる。前述の2社とは別にFxProグループは2社・3つのライセンスを保有している。

資金管理区別

FxProでは、厳密に言うと信託保全ではないが、それと同等の資金管理方式を採用している。

まず、PwCという世界屈指の調査会社に会計監査を依頼した上で分割管理を行っている。さらに金融サービス補償スキーム(FSCS)に参加しており、投資家報酬ファンド(ICF)のメンバーだ。

これによりFxProが破綻した場合、顧客1人あたりFSCSは85,000ポンド(約1300万円)、ICFは2万ユーロ(約260万円)の顧客預金が保証されている。海外FXブローカーでここまで資産管理を徹底していることは珍しく、FxProは極めて安全性が高いブローカーと言える。

信用ランキング

FxProは、世界で1番利用されている企業情報会社である”creditsafe”とイギリスに本社がありヨーロッパを中心に活動しているデータ公開会社”DueDil”に信用調査、公開を依頼した。信用調査の結果は「95」と、平均である「66」を大幅に超える良い数値を記録する。さらに、この2社が調査したFxProを含むヨーロッパに主軸を置くFXブローカーをグラフ化した結果、FxProはダントツで信用度が高いことがわかる。

スポンサー契約

FxProは2018年からイギリスを代表する名門F1チーム「マクラーレン」とスポンサー契約を交わしている。また、ヨーロッパではメジャースポーツであるヨットの「ヨットクラブ・デ・モナコ」の公式メインスポンサーでもある。

また過去にはサッカーチームだけでもワトフォードFC・フルハムFC・アストンヴィラFC・ASモナコFCとスポンサー契約を交わしていた。

それ以外にも、F1・ラリー・ゴルフ・ビーチバレー・様々なイベント等、多くのスポンサー契約を過去に交わしており、その総額は1.21億米ドル(約121億円)と他ブローカーとは企業としての規模が桁違いであることが分かる。

口コミ

海外最大級のFX掲示板FPA(Forex Peace Army)でFxProの評価は”2.798”である。XMTradingAXIORYは”3”を超えているが、FxProはそれを下回る。

またFPAはFxProのスタッフによる書き込みを指摘している。何を根拠にこのような指摘をしたのかはいまだ定かになっていない。しかし、どちらにしろFPAがこのような指摘を同サイト内でしているため、これに対して低評価をする一般ユーザーがいることは事実だ。

Fxpediaでは「FxPro以外のブローカーの評価・評判」のページにて共通してFPAの評価を記載してきたため今回も記載するが、FxProに対してのFPAの評価は全く参考にならないだろう。

日本市場の撤退と再進出

FxProは2011年4月にキプロス証券取引委員会(CySEC)から勧告を受け日本市場から撤退している。これはCySECがレバレッジやロスカット率の見直しを行ったためである。このような事態は稀に起こり、過去に何社か日本を撤退しているためブローカーの信頼を落とすような問題ではない。

ただFxProの場合、タイミングが最悪であった。この年の3月11日に起きた東日本大震災による被害により、ライフラインが行き届いていない顧客も多い最中での撤退であったため、事実上日本人ユーザー全てに撤退を告知できていなかったのだ。

さすがに世界的企業が「事前告知なしに保有ポジションを強制決済して撤退」となれば、日本のみならず世界中からバッシングや何かしらの処罰があってもいいように思う。また、前述したように優良企業であるFxProがこのような愚行に出ることは考えにくく、CySECの勧告と板挟みになっていたのではないだろうか。

その後、2013年にライセンスをバハマ証券取引委員会(SCB)に変え再度日本に進出したが、このようなことがあってか今だ距離を置く日本人も少なくないようだ。

アカウント

項目
口座タイプ5
最大口座数5
注文方式NDD方式(STP / ECN)
レバレッジ最大200倍
ゼロカットシステムあり
法人口座あり

FxProは完全NDD方式であることを公式ホームページで公表しており透明性が高い。また法人口座の作成も可能だ。

口座タイプ

FxProでは口座タイプを5種類から選ぶことができる。

  • FxPro MT4 Instant
  • FxPro MT4
  • FxPro MT5
  • FxPro cTrader
  • FxPro EDGE

MT4のみ2種口座が存在するが、それ以外は1プラットフォームに対し1口座である。FxPro EDGE口座はBO(バイナリーオプション)である。イギリスではBOは非課税で取引ができるためこの口座の需要がありそうだが、日本では課税対象であるため注意が必要だ。

レバレッジ

2021年2月21日から最大レバレッジ200倍に変更された。それ以前は最大レバレッジ500倍であったため、今だそのように記載するサイトもある。海外FXブローカーとしては低レバレッジである。オープン取引件数が201を超えると最大レバレッジが100倍となる。

ロスカット

現在FxProでは一律で証拠金維持率50%でロスカットとなる。こちらもロスカット率20%や30%と記載するサイトもあるが古い情報だ。海外FXブローカーでは20%とするブローカーが多い中、50%はやや高めな設定である。

手数料・スワップ

項目
最低初期入金額1万円
取引手数料なし※1
スプレッド(USD/JPY)1.2pips
スワップ(USD/JPY)ロング:-1.6833
ショート:-3.3064
口座維持手数料なし※2
ボーナス/ディスカウントなし

FxProでは最低入金1,000米ドル(約10万円)を推奨している。しかし、実際の最低入金は100米ドル(約1万円)である。FxProでは一切ボーナスキャンペーンを行っていない。ボーナスをするだけの軍資金は十分にあるはずだが、ブランディングやコンプライアンスの関係上、行わない姿勢を取っていることが想定できる。

入出金

FxProでは5通りの入出金方法が可能である。

  • 銀行送金
  • クレジット・デビットカードカード(VISA,master card)
  • Skrill 
  • NETELLER
  • Union Pay

いずれも手数料は掛からない。また、多くの海外FXブローカーでbitwallet(ビットウォレット)による入出金が可能だが、FxProでは取扱っていない。

取引手数料・スプレッド

取引手数料はMT4 Instant口座、MT4口座、MT5口座、EDGE口座はかからないが、cTrader口座のみ100万米ドルにつき45米ドル発生する。1ロット(10万)の場合は4.5ドルの計算になるが、他社ブローカーのECN口座と比較すると平均的な手数料だ。(※1)

スプレッドは広めに設定されている。NDD方式を採用しているため仕方がないことではある。他社同様、基本は変動スプレッド制だが、固定スプレッド制口座も存在する。

固定スプレッド

MT4 Instant口座は固定スプレッド制を採用している。

  • 固定スプレッド適用通貨ペアは7通貨ペアのみ
  • 固定スプレッドの数値はロンドン市場オープン前後で1日2回変わる
  • 経済指標時、市場がオープン・クローズ前後1時間(5:00~7:00)は変動制となる

このようにMT4 Instant口座は上記のようにルールが多い。さらに、固定スプレッド制だからと言って決してスプレッドが狭いわけではなく、むしろ同じMT4のFxPro MT4口座の方が基本的に狭い。

NDD方式であるのにもかかわらず無理やり固定スプレッド制を用いた結果、なんとも残念な取引環境の口座が出来上がってしまった。ただただ損をするだけであり、はっきりいって使用価値のない口座である。

スワップポイント

FxProのスワップポイントは海外FXブローカーでは”並”といったところである。また、大多数の海外FXブローカーでは水曜日のニューヨーク時間クローズ1分前にスワップポイント3倍とすることが基本である。しかし、FxProでは金曜日のニューヨーク時間クローズ1分前にスワップポイント3倍となっているため注意が必要だ。

口座維持手数料

基本は無料であるが、1年以上取引がなかった場合初月15米ドル(約1,500円)、翌月から10米ドル(約1,000円)が毎月徴収される。(※2)

取扱銘柄の種類

項目
外国為替70種類
株式CFD:275種類以上
株式指数CFD:19種類
先物:9種類
ETFなし
コモディティCFD:7種類
先物:7種類
貴金属CFD:7種類
エネルギーCFD:3種類
先物:3種類
仮想通貨CFD:18種類

取扱商品数はiFOREXほどではないが、同業他社と比較すると圧倒的な品数である。例えばCZK(チェコ・コルナ)などiFOREXでは取扱ってない通貨もFxProでは取引できる。

それ以外にも、iFOREXではETFを取扱っているがFxProではなく、iFOREXでは先物がないがFxProでは先物も取扱っているなどの相違点もある。上記以外にも先物でUS$idx(ドルインデックス)も取引可能。

また、今まで仮想通貨FXはFX同様金曜日の市場終了に合わせて取引することができなかったが、2021年7月31日から土日も取引可能となった。

プラットフォームとツール

項目
デモトレードあり
独自のプラットフォームあり
メタトレーダー4(MT4)あり
メタトレーダー5(MT5)あり
cTrader(シートレーダー)あり
ソーシャルトレード/コピートレードあり
無料VPSあり※3

FxProでは多数のプラットフォームを取扱っている。MT4・MT5はもちろん、cTraderや独自のプラットフォーム「EDGE」も使うことができる。

cTrader

FxProはcTraderを使用できる数少ないブローカーだ。cTraderは非常に高機能であり、スキャルピングをするには持って来いのプラットフォームである。

cTraderというとAXIORYを思い浮かべる方も多いと思われるが、”FxProのcTrader”と”AXIORYのcTrader”は少し違う。”FxProのcTrader”は注文をLP(リクイディティプロバイダ)に流しているが、”AXIORYのcTrader”はインターバンク直結である。

この結果、FxProはLPに流す手数料を払うため必然的にトレーダーの手数料が上がってしまうが、AXIORYは、LPを使用しないため手数料は片道3米ドルと安く設定されている。その一方、AXIORYはインターバンク直結であるため、どうしてもスリッページが起きやすく、スリッページを気にするのであればFxProの方が優秀だ。

どちらも一長一短であり慎重に検討するべきである。

EDGE

FxProの独自プラットフォーム「EDGE」はFxPro EDGE口座でのみ使用でき、BO専用のプラットフォームである。現在EAやインジケーターを追加することはできないが、今後搭載可能なEDGEをリリースする予定だ。

VPS

FxProではVPSを月額30米ドル(約3,000円)で貸し出しており、EDGE以外で使用可能である。ちなみに、5万米ドル(約500万円)相当の取引を積極的に行っている顧客にFxProではPremium(VIP)アカウントを発行している。その特典の1つとしてVPSを無償で使用することが可能だ。(※3)

モバイルトレーディング

項目
Android アプリあり
Apple iOS アプリあり

android、iPhoneともにアプリストアからダウンロードし、売買が可能。もちろんMT4・MT5だけでなく、cTrader・EDGE全てのプラットフォームがモバイル対応である。

リサーチ

項目
デイリーマーケット解説あり
外国為替ニュース(トップレベルの情報ソース)あり
ウィークリーウェビナーなし
経済カレンダーあり

フォレックスニュースと題してテクニカル分析や金融ニュース、経済カレンダーを公開している。

またウェブセミナーを行っており、アーカイブをYouTubeで公開しているが英語のみで2020年5月1日から更新されていない。問い合わせたところ、日本語対応の準備ができておらず、当面の間はできないと回答があった。

学習コンテンツ

項目
FX教育の実施あり
CFD教育の実施あり
ウェビナーあり
ウェビナー(アーカイブ)なし
トレーディング動画あり
投資家辞書(用語集)あり
チュートリアル/ガイドあり

公式ホームページ内にウェブセミナーという項目があるが、「もうすぐ行われるウェビナーはありません」と記載されている。過去のアーカイブがあるが、2020年5月1日から更新されておらず、現在ウェブセミナーは行われていないようだ。仮に行われていたとしても、音声は全て英語であり日本語字幕はない。

また、教育セッションという項目もあるが、こちらはページがが見つからず不明である。こちらも前述したウェブセミナーと同様に問い合わせたところ、日本語対応の準備ができておらず、当面の間はできないと回答があった。ただし、将来的には実装を考えているとのことで、今後に期待できるだろう。

サポート

項目
日本語対応あり
ライブチャットなし
メールあり
電話あり

海外FXブローカーでは、日本語対応が不十分がゆえにうまくコミュニケーションが取れない事例があるが、まさにFxProはそれである。日本語対応をしているが、対応するのが日本人でないため返信が他社より遅い。そもそも公式ホームページの日本語版が英語を直訳したものであり、ところどころ読みにくい印象を受ける。

総評

結論から述べると「日本人が使うべきFXブローカーか?」と聞かれれば「NO」と答える。

理由として、安全性に関しては社歴・ライセンス・ほぼ信託保全・スポンサー契約数など、誰がどう見てもトップクラスだ。ブローカーの安全性に重きをおくFXPEDIA編集部でも好印象、最大レバレッジ30倍のイギリスで人気があるのは頷ける。

しかし、ここで一度「海外FXブローカーで取引する理由」を考えてほしい。安全性以外で我々が海外FXブローカーに求める需要として以下の4点が挙げられる。

  • ハイレバレッジ
  • ゼロカットシステムと低いロスカットレベル
  • ボーナスプログラム
  • なるべく低い(狭い)スプレッド・スワップポイント

尖った強みがあれば良いというものでもないが、FxProは上記4点において特筆することがなく、日本人に人気がある「XMTrading」や「AXIORY」と比較すると総合面から遥かに劣る。つまり、FxProの長所は安全性のみと言えるが、それも「XMTrading」と同じ程度だ。ただ、その安全性さえも異常レート等のトラブルが起きた場合、言葉の壁が邪魔してしまえば我々日本人は不利な環境に立たされることは容易に想像できる。

「国内FXブローカーにはない長所」が多数存在しなのであれば、無理して海外FXブローカーを使用する必要はない。国内FXブローカーであれば日本語対応はもちろん、税金面や入出金で優遇される。これらのことを踏まえて、あえてFxProで取引するべきか改めて考えた場合、やはり「NO」である。

しかし、上記のことは度外視で安全性を極度に重視し、かつ流暢な英語を使える方は国内FXブローカーや他海外FXブローカーより安全性、取引における透明性が高く、断然良いブローカーになるだろう。

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著者情報

トレード歴8年の元証券会社勤務の編集長を筆頭に、複数名の現役トレーダーとサイト情報の更新を行っている。トレーダー目線で偽りのない有益な情報を発信することを心掛ける。また、コンテンツ内には客観的な事実をもとに編集部の見解を述べている。

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