FXGTのスプレッドとスワップポイント

FXGTは新興の海外FXブローカーだが、日本人に人気の高い1社だ。このFXGTで取引を始めようと考えた際に取引コストは気になる点だろう。

FXGTの実質の取引コストはスプレッドとスワップポイントになる。そこでこのページではFXGTの取引コストとして、スプレッドとスワップポイントを詳しく解説していく。

目次

FXGTのスプレッド

FXGTのスプレッドは海外FXブローカーの中では平均的だ。しかし、仮想通貨だけは国内業者と比べても狭い。これは、FXGTが「ハイブリッド取引所」として仮想通貨FXに力を入れていることが関係しているのだろう。

FXGTは5つの口座を取り扱っているがECN口座のみスプレッドが違う。そのため一覧表はスタンダード口座とECN口座として分けているので理解してもらいたい。

また、FXGTは変動スプレッドを採用しているため、一覧表では平均スプレッドを掲載している。

FXGTの平均スプレッド一覧

FX通貨ペア

メタル・エネルギー

株式

現物株式

株式指数

仮想通貨

スプレッドが広がる時間帯とタイミング

FXGTは変動スプレッドのため常にスプレッドが動いているが、次に挙げる時間帯とタイミングは特にスプレッドが広がりやすい。

  • 経済指標発表の前後
  • 突発的なイベント時
  • 取引量が少ない時間帯

この3つの時間帯・タイミングにスプレッドが広がりやすい大きな原因に相場の流動性の低下が挙げられる。

相場の流動性が低い、つまり取引相手が少ない時にブローカーが注文を受けると、ブローカーはその注文をさばけないリスクを負うこととなる。このリスクを少なくするためにスプレッドを広げ、広い範囲から注文を受けてくれる相手を探ているわけだ。

スプレッドが広がれば取引コストが増えるだけでなくロスカットの危険性も増す。この3つの時間帯・タイミングをよく理解し、無駄なリスクを避ける努力をしてほしい。

経済指標発表の前後

アメリカの雇用統計など重要な経済指標の前後はスプレッドが広がり安い時間帯だ。スプレッドが広がる原因は重要な経済指標発表の前後で次のような現象が起こっているためだ。

経済指標発表前

経済指標発表前は突発的な値動きが多くなる場合が多く、リスクを避けるために投資家が取引を控え始める、つまり相場の流動性が低くなるためにスプレッドが広がりやすい。

経済指標発表後

価格が一方的に大きく動き、売り手、買い手のバランスが取れなくなる。そのため、ブローカーは注文をさばけなくなるリスクを避けるためにスプレッドを広げて対処している。

重要な経済指標発表の前後1時間程度はファンダメンタルズ分析の要因が大きくなり、通常のテクニカルは効きにくい時間帯だ。そのため、資金管理に気を配るとともに無理な取引を控えた方が賢明だろう。

突発的なイベント時

世界経済に影響を与えるほどの災害や戦争、要人発言があった場合も相場が一方的に進みやすく、スプレッドが広がりやすいタイミングだ。特にレバレッジ規制がかかるほどの大きなイベントが発生した場合は、値動きも通常と異なりスプレッドの変化も激しいと認識し、様子見に徹したほうが懸命だろう。

取引量が少ない時間帯

取引量が少ない時間帯とは取引参加者が少なく流動性の低い時間のことだ。取引量が低い時間帯には次のようなものがある。

平日の早朝

日本時間の早朝6時~7時(冬時間は7時~8時)はニューヨーク市場がクローズし東京市場がオープンしていないため取引量が極端に少ない時間帯だ。

この時間帯は為替相場の1日の切り替わり時間でもあり、各社のスプレッドが異常に広くなる。そのため、新規取引は控え、長期トレードの場合は資金管理に十分注意する時間帯と言える。

マーケットオープン・マーケットクローズ

日本時間土曜日早朝のマーケットクローズ直前の駆け込み取引。月曜日朝のマーケットオープン時の窓埋め取引。マーケットオープン・マーケットクローズ付近はこのような取引が多いため、スプレッドが広がりやすいと考えて良い時間帯だ。

この他にクリスマス時期や年始、三大市場のある地域が祝日の場合も取引量が少なくなりスプレッドが広がりやすいことは覚えておくべきだろう。

FXGTのスワップポイント

FXGTのスワップポイントは可も不可もない一般的な数値となっている。しかし、FXGTのスワップポイントは基本的にマイナススワップなので長期トレードの場合は取引コストと考えて取引すべきだろう。

以下でFXGTのスワップポイントを紹介するが、スワップポイントは付与時間ごとに更新されるので、FXGTのスワップポイントの傾向と考え、一覧表を見てほしいと考える。

FXGTのスワップポイント一覧表

FX通貨ペア

メタル・エネルギー

株式指数

株式

銘柄買スワップ売スワップ
全銘柄-5.1-1.21

仮想通貨

スワップポイントの発生タイミング

FXGTのスワップポイント発生タイミングは、仮想通貨とその他の銘柄では取扱い方が異なっている。以下で紹介するので、取引の際には注意してもらいたい。

FX通貨ペア・メタル・エネルギー・株価指数・株式

1日1回MT5時間で23時59分59秒(日本時間:夏時間5時59分59秒、冬時間6時59分59秒)にポジションを保有している場合に、保有量に応じて自動的にスワップポイントが付与される。

また、FX通貨ペア・メタル・エネルギー・株価指数・株式にはスワップポイントが3日分付与される日が存在する。これは、土日分のスワップポイントを事前に付与する曜日なのだが、次のようになっている。

取引商品土日分のスワップポイントが付与される曜日
FX通貨ペア・メタル・エネルギー毎週水曜日の付与時間
株価指数・株式毎週金曜日の付与時間

スワップポイントが3日分付与される場合は、マイナススワップも3日分付与され損失として計上されてしまう。無駄な損失を防ぐためにも、日を跨ぐトレードをする場合は当日のスワップポイントを確認しておくべきだろう。

仮想通貨

FXGTの仮想通貨のスワップポイントは4時間ごと1日6回に付与される。付与される時間帯は以下のようになっている。

MT5時間夏時間(日本時間)冬時間(日本時間)
3:009:0010:00
7:0013:0014:00
11:0017:0018:00
15:0021:0022:00
19:001:002:00
23:005:006:00

ちなみに、仮想通貨は土日も市場が動いているの、でスワップポイントが3日分付与される曜日はない。

FXGTの仮想通貨は「資金調達手数料」としてスワップポイントは取引コスト扱いのため、全てマイナススワップだ。そのため、デイトレードの場合でも上記付与時間を考慮して取引すべきだろう。

スワップポイントの計算方法

FXGTのスワップポイントを円換算にする計算方法を紹介する。取引コストの計算に役立ててほしい。

FX通貨ペア

計算式①:「Lot数」×「契約サイズ」×「最小単位」×「スワップポイント」=決済通貨でのスワップポイント

計算式②:「決済通貨でのスワップポイント」×「決済通貨と日本円の為替レート」=日本円でのスワップポイント

※クロス円の通貨ペアは計算式①のみ
※「契約サイズ」:全ての通貨ペア100,000
※「最小単位」:MT5で表示されている決済通貨の最小単位(例:USDJPY=0.001、EURUSD=0.00001)

メタル・エネルギー

計算式①:「Lot数」×「契約サイズ」×「最小単位」×「スワップポイント」=米ドル換算でのスワップポイント

計算式②:「米ドル換算でのスワップポイント」×「決済通貨と日本円の為替レート」=日本円でのスワップポイント

※「契約サイズ」:以下の表を参照

銘柄契約サイズ
XAUUSD(ゴールド)100
WAGUSD(シルバー)5,000
UKOil100
USOil100
NSGAs1,000

※「最小単位」:MT5で表示されている決済通貨の最小単位

仮想通貨

計算式①:「Lot数」×「スワップポイント(%)÷100」=決済通貨でのスワップポイント

計算式②:「決済通貨でのスワップポイント」×「決済通貨と日本円の為替レート」=日本円でのスワップポイント

※決済通貨が日本円の銘柄は計算式①のみ

株価指数

計算式①:「Lot数」×「契約サイズ」×「スワップポイント(%)÷100」×「(銘柄の現在の価格)÷360」=銘柄の決済通貨でのスワップポイント

計算式②:「銘柄の決済通貨でのスワップポイント」×「銘柄の決済通貨と日本円の為替レート」=日本円でのスワップポイント

※JP255は計算式①のみ

※「契約サイズ」:JP255のみが100、その他の銘柄は1

※「銘柄の決済通貨」:以下の表を参照

銘柄銘柄の決済通貨
US30米ドル
US100米ドル
US500米ドル
JP225日本円
UK100ポンド
GER40ユーロ
FRA40ユーロ
AUD200豪ドル

株式

計算式①:「Lot数」×「100(全銘柄の契約サイズ)」×「スワップポイント(%)÷100」×「(銘柄の現在の価格)÷360)」=米ドル換算のスワップポイント

計算式②:「ドル換算でのスワップポイント」×「決済通貨と日本円の為替レート」=日本円でのスワップポイント

スプレッド・スワップポイントの確認方法

FXGTのスプレッド・スワップポイントは、MT5で確認可能だ。ただし、仮想通貨のスワップポイントだけはMT5で確認できない。以下でそれぞれの確認方法を紹介する。

MT5での確認方法

スプレッドの確認方法

MT5を起動したら「表示」→「気配値表示」を選び、気配値ウィンドウを表示する。

【画像①:スプレッド表示方法】

次に気配値ウィンドウ上で右クリックし、「表示列」→「スプレッド」を選択する。

【画像②:スプレッド表示】

そうすれば気配値ウィンドウに現在のスプレッドが表示される。

スワップポイントの確認方法

【画像③:スワップポイント確認】

MT5の気配値ウィンドウのスワップポイントを確認したい銘柄の上で右クリックし、「仕様」を選択。

「詳細」が表示されるので、下にスクロールすると次に付与されるスワップポイントが確認できる。

なお、ここで確認できるスワップポイントは1日分のスワップポイントのため、3日分付与される曜日の場合は、3倍のスワップポイントが付与されることを忘れてはならない。

仮想通貨のスワップポイントの確認方法

仮想通貨のスワップポイントはMT5には表示されないためマイページで確認するしかない。

【画像④:仮想通貨のスワップ確認1】

確認方法はマイページにログインして下にスクロールすると「仮想通貨」とあるのでクリックする。

【画像⑤:仮想通貨のスワップ確認2】

仮想通貨の画面に切り替わったら再び下にスクロールする。そうすれば「暗号通貨の資金調達手数料」とあるので、これがスワップポイントとなる。

FAQ

ECN口座の取引手数料はどのくらいか

ECN口座はスプレッドは狭いが、スプレッドの他に取引手数料が必要なことを忘れてはいけない。以下にECN口座の各商品の取引手数料をまとめた。

銘柄手数料
(1Lot取引:往復)
FX通貨ペア10ドル
(約1,130円)
メタル(貴金属)5ドル
(約565円)
エネルギー6ドル
(約678円)
現物株式なし
株式指数US30:3ドル(約339円)
US100:3ドル(約339円)
US500:3ドル(約339円)
JP225:4ドル(約452円)
UK100:4ドル(約452円)
GER40:4ドル(約452円)
AUD200:4ドル(約452円)
FRA40:4ドル(約452円)
アービトラージは可能か

アービトラージとは「サヤ取り」や「裁定取引」「キャリートレード」などと呼ばれるスワップポイントを利用した利益を得る方法だ。

アービトラージはスワップポイントの売り・買い両方がプラススワップの銘柄を両建てすることにより、リスクが少ない状態で利益を得ることができる手法のことを言う。

このアービトラージだがFXGTでは同一口座内での両建てが可能なので技術的には可能だ。

しかし、スワップポイント一覧表を見てもらえば分かるように、売り・買い両方がプラススワップの銘柄が無いため、実質使うことができない手法と言える。

仮に複数口座や他の業者を使ってアービトラージができたとしても、FXGTのルール違反となり口座凍結のリスクが高くなるのでおすすめはできない。

何より、FXGTのスワップポイントの利益は高くないわけだから、リスクを抱えてまでアービトラージをする必要性は無いと言える。

総評

FXGTを取引コストで選ぶ場合、仮想通貨に関しては有利に取引できる環境と言える。

しかし、仮想通貨はスワップポイントが4時間ごとに付与され、しかもマイナススワップなので、しっかり試算した上で取引すべきだろう。他の銘柄は海外FXブローカーの中では平均的なので特に問題は無い。

そもそも、取引コストを気にするのならDD業者や国内FXブローカーを選べは良い。FXGTの取引コストをメリットと感じるか、デメリットと感じるかは個人で違うだろうが、FXGTを判断するには取引コストだけでは情報不足と言わざるを得ない。

この記事で紹介したスプレッドやスワップポイントのルールはFXGTの一部と考え、他のシステムなどを考慮し、自分がFXGTに魅力を感じたのなら、取引に利用する1社として良いのではないだろうか。


著者情報

トレード歴8年の元証券会社勤務の編集長を筆頭に、複数名の現役トレーダーとサイト情報の更新を行っている。トレーダー目線で偽りのない有益な情報を発信することを心掛ける。また、コンテンツ内には客観的な事実をもとに編集部の見解を述べている。

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