国内FXブローカーの取引方式は大半がDD方式を採用しているが、海外FXブローカーではNDD方式が一般的となっている。また、NDDの中でも主にSTPとECNに分類され、それぞれの取引方式により、様々なメリット・デメリットが存在する。
取引の透明性が高いNDDと狭いスプレッドや豪華なボーナスを提供しているDDブローカーで好みが分かれるところだ。
本稿では、Fxpediaで紹介している全24ブローカーの中でも取引の透明性が高いブローカーを紹介した後、それぞれの取引方式について詳しく解説していく。

取引方式(決済方式・約定方式)とは
これらの言葉の意味や解釈は、国や地域・ブローカーによって異なるため、本稿で記載している内容は一般的に理解されている解釈とFxpedia編集部が解釈している意味合いを合わせて解説したものである。

以下の比較表では、取引方式による傾向を記載した。
DD | NDD STPインスタント | NDD STPマーケット | NDD ECN | |
---|---|---|---|---|
相対取引 | あり | あり | なし | なし |
取引の透明性 | 低い | 低い | 高い | 高い |
スプレッド | 狭い | 広い | やや広い | 狭い |
固定スプレッド | 可能 | 可能 | 不可 | 不可 |
ボーナス | 積極的 | 積極的 | 消極的 | 消極的 |
スキャルピング | 規制がある 場合が多い | 規制がある こともある | 可能 | 可能 |
スリッページ | なし | なし | ある | ある |
リクォート 約定拒否 | あり | あり | ない | ない |
少額取引 (1,000通貨未満) | 可能 | 可能 | 不可 | 不可 |
DD(B-book)

DD(Dealing Desk)とは、国内FXブローカーで一般的な取引方式だ。NDDの対義語である。DDブローカーはディーリングデスクにて、ディーラーがOTCを行う。
OTC(店頭取引・相対取引・マーケットメイカー)
OTC(Over The Counter)とは店頭取引のことで、ブローカー内で取引を全て終わらせる取引方法だ。つまり、提示されている為替レートはインターバンク市場に連動していない。
まず顧客が注文を発注するとブローカーは、顧客から注文を受け取るか拒否するかの判断をディーラーが存在するディーリングデスクにて行う。ただし、実際には膨大な取引注文を全て人の手で処理することは不可能なため、アルゴリズムを使って処理する場合が多い。

- ①-①-③ USDJPYを100.000の時点で1ロットでロングした顧客Aと5ロットでショートした顧客Bがいた場合、2つの注文を相殺して4ロットのショートのみが残る。この余った注文をカバー取引する。
呑み続けている注文を顧客が利益のあるうちに決済した場合、ブローカーは自腹を切って顧客に支払わなくてはいけないため、ブローカーは損失となる。反対に、顧客が損失が出ているうちに決済、もしくはロスカットした場合、ブローカーの利益となる。つまり、顧客とブローカーには利益相反関係が成り立つ。
また、利益を出しているトレーダーの注文はカバー取引することで、ブローカーは顧客の勝敗によって損益が変わることはない。
トレーダーの9割は1年以内に市場から撤退すると言われており、相対取引を行えばブローカーは大きく利益を上げることが可能な反面、判断ミスで膨大な被害を被る可能性も否めない。つまり、ハイリスクハイリターンなビジネスモデルと言える。
デメリットが多いOTC
- ボーナスに積極的(海外)
- 狭いスプレッド(国内)
- スリッページがない
- 少額取引が可能
- 取引の透明性に欠ける
- 顧客とブローカーは利益相反関係になる
- リクォートや約定拒否が起こる
- レート操作が可能
- 利益を出しすぎると出金拒否や口座凍結の対象となる
- スキャルピングに制限がある
国内FXブローカーは、海外FXブローカーではあり得ないほどの驚異的に狭いスプレッドを提供しており、メリットのひとつに挙げられる。この驚異的なスプレッドの仕組みはシンプルで、OTC(店頭取引)ではその名の通り、インターバンクの為替レートに連動していないからだ。海外FXブローカーのようにLPが提示している最も条件の良いレートを提示しているのではなく、いわばブローカーの言い値を顧客に提示している。
一見、狭いスプレッドはメリットのように聞こえるが、言い換えるのであれば、自社の一存でいくらでもレート操作が可能ということだ。実際、暴騰暴落時には異常なほど広いスプレッドを提示しストップ狩りを行う事例や、リクオート・約定拒否が確認されている。
また、通常時はスプレッドが狭くスキャルピング向きの環境ではあるが、全てのブローカーがスキャルピングを許可しているわけではない。これもOTCの特性によるものであり、ディーラーの処理が追いつかずブローカーが損失を被ることを避けるための対策だ。
OTCの特性上、勝ち越している顧客に取引を続けられることを嫌う(ブローカーの損失、もしくは利益にならない)傾向にあり、出金拒否や口座凍結を行うこともあるようだ。
これらのことを整理すると、OTCを採用するDDは取引の透明性に欠けると言わざる負えない。
NDD(A-book)

NDD(No Dealing Desk)とは、ディーリングデスクが存在しない、つまり機械的に顧客の注文を処理していることを指す。海外FXブローカーで一般的な取引方式だ。
NDDは大きくSTPとECNに分類され、STPの中でもInstant Execution(インスタントエクスキューション)とMarket Execution(マーケットエクスキューション)の2つに分類される。
STP

STP(Straight Through Processing)は直訳すると「まっすぐに処理」となり、顧客の注文を一度ブローカーがカバー後、LPに注文を流す取引方法を指す。また、一連の処理はコンピューターによって行われる。
ビジネスモデルとしては、カバー先が出したレートにスプレッドをブローカーがマークアップ(上乗せ)したものを顧客に提示し、マークアップ分がブローカーの利益となる。
また、STPにはInstant Execution(インスタントエクスキューション)とMarket Execution(マーケットエクスキューション)の2つに分類されるが、公式でNDD/STP、もしくはSTPとだけ表記している場合、基本的にはInstant ExecutionとMarket Executionのハイブリットのことを指す。
Instant Execution(インスタントエクスキューション・即時実行・即時決済)

- ボーナスに積極的(海外)
- 狭いスプレッド(国内)
- スリッページがない
- 少額取引が可能
- 取引の透明性に欠ける
- 顧客とブローカーは利益相反関係になる
- リクォートや約定拒否が起こる
- レート操作が可能
- 利益を出しすぎると出金拒否や口座凍結の対象となる
- スキャルピングに制限がある
Instant Execution(インスタントエクスキューション)とは、顧客の注文をブローカーで1度カバーし、その後LPに注文を流す取引方式だ。
ブローカーが顧客の注文を相殺もしくは自社決済の選択をコンピューターのアルゴリズムで行い、相殺されなかった注文をカバー先に発注する取引方法だ。
顧客の注文を即時に決済するためスリッページは起こらないが、顧客の注文を受け取ってからカバー取引を完結するまでのタイムラグでブローカー側に不利益なレートの場合、リクオートや約定拒否が起こる可能性がある。また、スプレッドが広い理由は、カバー時のレートとカバー先のレートが異なる場合ブローカーの負担を軽減するためだ。
ちなみに、1,000通貨未満(通常ロットで0.01ロット未満)の少額取引の様にLPに流せない注文は、その他の注文と合算もしくは相殺をするか、自社決済する必要がある。
インスタントエクスキューションではOTC同様のアルゴリズムを実装していれば、実質OTCを行うことは可能となる。このような背景から、インスタントエクスキューションはDDと似た特徴を持っている。
結局のところ、ブローカーがどの程度OTCを行っているのかが取引の透明性を測るうえで焦点となるが、その割合を公表しているブローカーは存在しない。
海外FXブローカーの多くがこの取引方式を採用しているが、NDDの中で最も取引の透明性が低い取引方法だ。
Market Execution(マーケットエクスキューション・市場実行・市場決済)

- 取引の透明性が高い
- 顧客とブローカーはWinWinの関係性
- 大口取引が可能
- スキャルピングに制限がない
- ボーナスに消極的
- スリッページが発生する
- 1,000通貨未満の取引ができない
Market Execution(マーケットエクスキューション)とは、ブローカーが顧客の注文をカバーせず、即LPを通してインターバンク市場にて決済する取引方法だ。
ビジネスモデルとしては、顧客とLPをつなぐ際に、カバー先が提示したレートにマークアップしたスプレッドを顧客に提示し、マークアップ分を利益とする。また、顧客のオーダーをブローカーはカバーしないため、顧客の勝敗がどちらにせよブローカーの利益には直結しない。むしろ、負けて撤退されるよりも勝ってまた取引を行ってもらう方がブローカー側からすればありがたいといった構図になっている。
つまり顧客とブローカーが、持ちず持たれずの関係性となっていることから、取引に透明性を求めるトレーダーに好まれる取引方式だ。DDやインスタントエクスキューションと反対の性質を持ち、その特徴から取引の安全性・透明性・自由度を重視するトレーダーに好まれる傾向にある。
インスタントエクスキューションでは、スプレッドを広くすることでブローカーはスリッページのリスクヘッジを取ってきたが、マーケットエクスキューションでは、ブローカーはカバーしない(インターバンク市場で決済)ため、リスクヘッジという概念が存在しない。よって、スプレッドはインスタントエクスキューションより狭い傾向にある。また、市場で必ず決済されるため、リクォートや約定拒否は発生しないが、スリッページが発生する可能性がある。
余談だが、公式ホームページにてNDD/STPもしくはSTPと公表しているブローカーに詳しい詳細を問い合わせてみた。その結果、公式ホームページなどでマーケットエクスキューションを公表しているブローカーも合わせると24社中16社が「NDD/STP・マーケット」と回答した。続いて、リクオートや約定拒否は発生しないのか問い合わせたところ、詳細を濁らせる回答が多かった。
多くのブローカーがマーケットエクスキューションを名乗っている理由として、STPを採用している場合、インスタントエクスキューションで相殺し余ったポジションをマーケットエクスキューション(市場実行)にて決済する。つまり、ブローカー目線で見ると、最終的にはいくらかマーケットエクスキューションを実行している、もしくは一部の注文は最初からマーケットエクスキューションにて処理されているという意味合いで返答していることが想定できる。

これら整理すると、顧客目線で見るとNDD/STP、もしくはNDD/STP・インスタントと全く同じだ。
もちろん、100%マーケットエクスキューションを実行しているブローカーも存在するが、どの意味合いで「マーケットエクスキューション」を名乗っているのかはブローカー次第となっている。
ECN

ECN(Electronic Communications Network)とは「電子通信ネットワーク」と呼ばれる私設電子取引所を指す。この、ECNにて取引を行うこともまたECNと呼ぶ。
ビジネスモデルとしては、今までのようにスプレッドのマークアップではなく、後付けで取引手数料を徴収する。取引手数料は取引量に比例し、1ロットあたり片道3~5USDが相場だ。
ECNでは個人投資家はもちろん、大口投資家・LP・ブローカー・レバレッジファンド・銀行等が常に売買を行っており、ここに自身も参戦しオークション形式でマッチングさせる。ブローカーは顧客の注文を一切カバーしないため、スプレッドはSTPよりも狭いスプレッドを提示している。また、Market Execution同様、ECNでもDMA実装ブローカーも存在する。
ブローカーが顧客の注文に介入することはできないため、今まで紹介してきたどの取引方法よりも透明性が高い。しかし、ブローカーがカバーしないため、スリッページが発生する可能性がある。その反面、リクオートや約定拒否は発生しない。
敷居が高めに設定されているECN
ECN口座では、最低取引数量を0.1ロット(1万通貨)に設定している場合や最低入金金額もSTP口座より高めに設定されている場合、ボーナスプログラムを行っているブローカーではECN口座はボーナス対象外となっていることもあり、初心者には手を出しづらい環境となっている場合が多い。
これは単純にカバーできないECNではなく、初心者や少額取引を目的としている顧客にはできるだけカバーが可能なSTP口座に誘導している、もしくはECNではボーナスを回収できない(顧客が勝っても負けてもブローカーの利益に直結しない)ため、このような制限を設けていることが想定できる。
また、ブローカーによっては後付けで取引手数料を徴収するビジネススタイルのことをECNと表現している場合もあり、ECN市場に接続されていないブローカーも存在する。このことから、一部情報サイトではECNをマーケットエクスキューションとインスタントエクスキューションに分けて表記しているようだ。
用語集
スリッページ
注文が滑ること。希望した注文の処理速度の問題で約定価格が滑る現象。主にNDD/STP・Market ExecutionやNDD/ECNで発生する。
顧客にとってプラスに作用するスリッページをポジティブスリッページ、顧客にとってマイナスに作用するスリッページをネガティブスリッページと呼ぶ。
<例>
100.000でロングの注文を出したが。99.995で約定した。→ポジティブスリッページ
100.000でロングの注文を出したが、100.005で約定した。→ネガティブスリッページ
リクオート
リクオート=re(再)quote(見積もり)。顧客の希望した価格を一度拒否し、ブローカーが価格を再提示すること。OTCやNDD/STP・Instant Executionで発生する可能性がある。
スリッページと似ているが、スリッページは注文を拒否していないが処理速度の問題で希望価格とならなかったことに対し、リクオートとは一旦顧客の希望を拒否した後、ブローカーが価格を再提示する。つまり、基本的には顧客に有利に働くことはない。
<例>
100.000でエントリー後、101.000で利確しようと注文を出したが実際の約定価格は100.500になった。
約定拒否(オフクオート)
顧客の注文をブローカーが拒否すること。価格の再提示もないため約定しない。基本的には顧客の有利に働く場合、もしくは価格の暴騰暴落時に執行される。
<例>
100.000でエントリー後、暴騰が起きたので101.000で利確しようと注文を出したが約定しなかった。
ストップレベル
ストップレベルとは、予約注文を入れることができない一定の価格範囲のこと。ストップレベルが3.0pipsの場合、現在レート/110.000の状況下では、109.970〜110.030の範囲内では予約注文を入れることはできない。予約注文を入れることが可能な最直近レートは、109.969か110.131となる。
また、ストップレベルと類似している言葉に”ストップアウトレベル”があるが、ストップアウトレベルはいわゆるロスカットレベル(証拠金維持率)のことであり、意味合いは全く別物だ。
呑み・カバー
顧客が出した注文を一度ブローカーがカバーすること。カバーする目的は相対取引を行うためだ。OTCやNDD/STPでは一度ブローカーが顧客の注文をカバーしており、顧客の注文が市場に直結していない。また、その注文を呑み続ける、つまり市場に吐き出さないことを”呑み”もしくは”呑み行為”や”呑み業者”と表現されることもある。
またカバー取引といった場合は、ブローカーがリスクヘッジのために顧客と同じ注文量をカバー先に出すことを指す。
ストップ狩り
スプレッドや為替レートを操作し、SL(ストップロス)を約定させること。ブローカーがこのような行為を行う理由は顧客に損失を出させたいからだ。したがって、Market ExecutionやECNでは行う必要がない。
ただし、マーケットエクスキューションやECNであっても、ヘッジファンドなどが大玉を仕掛け他者のSLを巻き込み、自身のポジションの養分とする場合もある。
<例>
複数のブローカーで昨日の安値は100.000近辺だったが、A社だけ95.000と異常なまでにレートが暴落した。
LP(リクイディティプロバイダー)
ブローカーとインターバンクを仲介する機関。仮に、1つのLPの提携銀行が10社、ブローカーがLP10社と契約していたと仮定すると、このブローカーは10×10=100通りのレートの中から最も条件の良いレートを顧客に提示する。
総評
国内FXブローカーの多くが採用しているDDでは、顧客とブローカーは利益相反関係が成立し、約定拒否・リクオート・レート操作・異常なスプレッドが発生する可能性がある。また、国内FXブローカーはゼロカットシステムを採用していない(できない)ため、追証のリスクがある。
それに対し、海外FXブローカーではNDDとゼロカットシステム実装済みブローカーが一般的だ。NDDの一部であるMarket ExecutionやECNでは顧客とブローカーは利益相反にならず、WinWinの関係性を築くことができるため、DDよりは取引の透明性が高い。しかしNDDであっても、Instant Executionではコンピューターのアルゴリズムにより自社決済をすることも可能だ。豪華なボーナスプログラムを提供できる裏側にはこのような背景があるのだろう。
海外FXブローカーの多くがNDD/STPを採用しているが、社内決済の有無、頻度や割合は公表されることはないため、ブローカー内部の人間でない限り詳細を知ることは不可能だ。明らかに公式発表に疑問を持つブローカーも存在するが、各ブローカーの取引方式はブローカーの公表を受け入れるしかないのが現状だ。取引方式に関する知識はあるに越したことはないが、各ブローカーの取引方式を探索してもそうそう答えが見つかるものではない。
結論、取引方式に比重を置いてブローカーを判断するよりも、安全性や補償制度、スプレッドやレバレッジなどの取引スペック、サービスやサポート体制など、体感でき目で確認できる情報を重視し、そのうえで取引方式も含めて判断する方が断然効率が良い。
海外FXブローカーの取引方式
以下では、Fxpediaで紹介している全24ブローカーの中から、リクオートと約定拒否がなく、ストップレベルを設けていないブローカーを紹介する。これら3つは相対取引をメインとしているブローカーの場合、実現は難しいため(一部例外あり)このような基準を設けた。
XMTrading
XMTradingはマーケットメイカー(MM)を公表しており、NDD/OTCを採用している。ゼロ口座では、スタンダード口座より狭いスプレッドを提供する代わりに取引手数料が発生する口座タイプではあるが、取引方式はECNとは公言しておらず、XMTradingでは全ての口座タイプでOTCを採用しているとみられる。
XMグループはプリンシパルによる運営を行っており、一般的なOTCブローカーとは一線を画す膨大な資金力を保持している。
OTCブローカーの場合、”リクオートなし・約定拒否なし・ストップレベルゼロ”を実装、実行することは基本的に難しいが、XMTradingでは可能としている。さらに、ボーナスプログラムも充実しており、OTCではあるがユーザーはOTCのデメリットをほぼ受けず、OTCのメリットであるボーナスプログラムも行っているため、まさに鬼に金棒状態のブローカーだ。
取引環境で唯一のデメリットと言えば、スプレッドの広さくらいだろう。
TitanFX
スタンダード口座ではNDD/STP、ブレード口座ではNDD/ECNを採用している。
TitanFXではDMA(直接市場アクセス)を採用しており、注文の遅延が起こりづらいため、ストップレベルをゼロとすることを可能としている。また、TitanFXは「お客様の利益と当社の利益が相反する事が無い」と明言している。
Tradeview
X Leverage口座ではNDD/STP、それ以外の口座ではNDD/ECNを採用している。Tradeviewは世界的に取引の透明性の高いブローカーとして認知されている。
ILC口座では、NDD/ECNと透明性が高く、狭いスプレッドと1ロットあたり片道2.5米ドルと他社を圧倒する低コストを実現させており、Tradeviewで1番おすすめの口座だ。
Exclusive Markets
全ての口座タイプでNDD/STPを採用している。
Exclusive Marketsは新興ブローカーではあるが、運営母体はハンガリーで30年以上金融業界に携わっており、歴史・業績のある企業であることから安全性が高いブローカーだ。
ストップレベルが設定されていないのはもちろんのこと、スキャルピングやHFT(High Frequency Trading)と呼ばれるミリ(1000分の1)秒単位で売買を行う超高速取引に対しても規制していない。
Traders Trust
全ての口座タイプでNDD/STP・Market Executionを採用している。
Traders Trustは公式ホームページにて「トレーダーからの全ての注文がマーケット価格にて決済される為、トレーダーとブローカー間における利益相反が発生しない」「リクオート・約定拒否なし」と明記しており、取引の透明性が高いブローカーだ。
ちなみにTraders Trustでは「STP=Market Execution、STPとInstant Executionは別物でありInstant ExecutionはSTPに属さない」「Market ExecutionとECNは同じ取引方式だが、ビジネスモデルが取引手数料型をECNと呼ぶ」という認識だ。そのため、取引手数料が発生するプロ口座・VIP口座では、NDD/STP・マーケットエクスキューションと表記している場合とNDD/ECNと表記している場合の2つが存在する。
総評
今回の検証では、リクオートなし・約定拒否なし・ストップレベルゼロを実装、公表しているブローカーは24社中5社のみとなった。
ちなみに、ストップレベルを設けていないブローカーは上記以外にもAXIORYとExnessが存在するが、どちらもリクオート・約定拒否の可能性はあることを公表している。