海外FXブローカーを使用するにあたって最大の魅力といえば、なんと言ってもハイレバレッジだ。
国内FXブローカーでは、2011年8月から最大レバレッジ25倍に規制されているが、海外FXブローカーでは500倍や1,000倍、それ以上のレバレッジを効かせた取引も可能であり、国内FXブローカーの数十倍、数百倍のダイナミックな取引が可能だ。
本稿では、各部門ごとのハイレバレッジランキングとレバレッジ規制について徹底比較した。
ブローカーの評価基準
FX通貨ペア・ゴールド・シルバー・原油・天然ガス・日経・ダウ・ナスダック・S&Pの最大レバレッジをFxpediaにてランク1〜3(評価5〜2.5)の全16ブローカーにて開設可能な口座タイプ全てを徹底比較していく。
また、口座開設数を制限している口座や現在は新規口座開設を停止している口座、また開設に特別な条件がある口座は対象外とする。
海外FXブローカーのレバレッジランキング
初心者・スタンダード口座の比較表
スクロールできます
ブローカー 口座 | XMTrading マイクロ | XMTrading スタンダード | AXIORY スタンダード | Exness スタンダード | HotForex マイクロ | HotForex プレミアム | FxPro MT4/MT5 | Tradeview X Leverage | TitanFX スタンダード | FBS セント | FBS マイクロ | FBS スタンダード | FBS 仮想通貨 | iFOREX | IFC Markets マイクロ/ビギナー | IFC Markets スタンダード | FXGT セント | FXGT ミニ スタンダード | FXGT スタンダードFX | GemForex オールインワン | Land-FX Live | Exclusive Markets MT4 | Exclusive Markets MT5 | IronFX Live | IronFX STP/ECN ノーコミッション | MYFX Markets スタンダード |
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FX通貨 | 500 | 888 | 400 | 無制限(21億) | 1000 | 500 | 200 | 500 | 500 | 1000 | 3000 | 3000 | 取引不可 | 400 | 400 | 200 | 1000 | 1000 | 1000 | 1000 | 500 | 500 | 500 | 1000 | 500 | 500 |
S&P500 | 100 | 100 | 100 | 400 | 200 | 200 | 200 | 100 | 500 | 33 | 取引不可 | 33 | 取引不可 | 200 | 400 | 200 | 取引不可 | 100 | 100 | 100 | 200 | 100 | 100 | 100 | 25 | 100 |
DOW30 | 100 | 100 | 100 | 400 | 200 | 200 | 200 | 200 | 500 | 33 | 取引不可 | 33 | 取引不可 | 200 | 400 | 200 | 取引不可 | 100 | 100 | 100 | 200 | 100 | 100 | 100 | 25 | 100 |
NASDAQ100 | 100 | 100 | 100 | 400 | 200 | 200 | 200 | 100 | 500 | 33 | 取引不可 | 33 | 取引不可 | 200 | 100 | 100 | 取引不可 | 100 | 100 | 100 | 200 | 100 | 100 | 100 | 25 | 100 |
日経225 | 200 | 200 | 100 | 200 | 200 | 200 | 200 | 100 | 500 | 33 | 取引不可 | 33 | 取引不可 | 200 | 100 | 100 | 取引不可 | 100 | 100 | 200 | 200 | 100 | 100 | 100 | 25 | 100 |
ゴールド | 500 | 888 | 100 | 2000 | 200 | 200 | 200 | 500 | 500 | 333 | 333 | 333 | 取引不可 | 200 | 400 | 200 | 取引不可 | 1000 | 500 | 1000 | 200 | 250 | 500 | 200 | 1 | 500 |
シルバー | 400 | 400 | 100 | 2000 | 100 | 100 | 200 | 500 | 500 | 333 | 333 | 333 | 取引不可 | 200 | 400 | 200 | 取引不可 | 1000 | 500 | 1000 | 200 | 100 | 100 | 100 | 1 | 500 |
原油 | 66.666 | 66.666 | 20 | 200 | 50 | 50 | 100 | 100 | 500 | 33 | 取引不可 | 33 | 取引不可 | 100 | 400 | 200 | 取引不可 | 100 | 100 | 66.666 | 100 | 10 | 10 | 50 | 25 | 100 |
ガス | 33.333 | 33.333 | 20 | 取引不可 | 取引不可 | 取引不可 | 100 | 10 | 500 | 33 | 取引不可 | 33 | 取引不可 | 66.666 | 400 | 200 | 取引不可 | 100 | 100 | 取引不可 | 100 | 取引不可 | 取引不可 | 50 | 25 | 100 |
ビットコイン | 取引不可 | 取引不可 | 取引不可 | 400 | 取引不可 | 取引不可 | 20 | 10 | 20 | 取引不可 | 取引不可 | 取引不可 | 5 | 20 | 2 | 2 | 取引不可 | 1000 | 取引不可 | 取引不可 | 取引不可 | 25 | 25 | 10 | 10 | 5 |
ロスカットレベル | 20% | 20% | 20% | 0% | 10% | 20% | 50% | 100% | 20% | 20% | 20% | 20% | 80% | 0% | 10% | 10% | 20% | 20% | 20% | 20% | 30% | 20% | 20% | 20% | 80% | 20% |
ゼロカット | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | *あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | *あり | あり | あり | あり | あり | あり |
中上級者・ECN口座の比較表
スクロールできます
ブローカー 口座 | XMTrading ゼロ | AXIORY ナノスプレッド テラ | exness ロースプレッド ゼロ | exness プロ | FxPro cTrader | Tradeview ILC | TitanFX ブレード | FBS ゼロスプレッド | FBS ECN | FXGT ECN | GemForex ノースプレッド | LandFX ECN | IronFX ゼロスプレッド アブソルト | MYFX Markets プロ |
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FX通貨 | 500 | 400 | 無制限(21億) | 無制限(21億) | 200 | 200 | 500 | 3000 | 500 | 1000 | 1000 | 200 | 500 | 500 |
S&P500 | 100 | 100 | 400 | 400 | 50 | 100 | 500 | 取引不可 | 取引不可 | 100 | 取引不可 | 200 | 25 | 100 |
DOW30 | 100 | 100 | 400 | 400 | 50 | 200 | 500 | 取引不可 | 取引不可 | 100 | 取引不可 | 200 | 25 | 100 |
NASDAQ100 | 100 | 100 | 400 | 400 | 50 | 100 | 500 | 取引不可 | 取引不可 | 100 | 取引不可 | 200 | 25 | 100 |
日経225 | 200 | 100 | 取引不可 | 200 | 50 | 100 | 500 | 取引不可 | 取引不可 | 100 | 取引不可 | 200 | 25 | 100 |
ゴールド | 500 | 100 | 2000 | 2000 | 200 | 200 | 500 | 333 | 取引不可 | 1000 | 1000 | 200 | 1 | 500 |
シルバー | 400 | 100 | 2000 | 2000 | 200 | 200 | 500 | 333 | 取引不可 | 1000 | 1000 | 200 | 1 | 500 |
原油 | 66.67 | 20 | 200 | 200 | 100 | 100 | 500 | 取引不可 | 取引不可 | 100 | 取引不可 | 100 | 25 | 100 |
ガス | 33.33 | 20 | 取引不可 | 取引不可 | 100 | 10 | 500 | 取引不可 | 取引不可 | 100 | 取引不可 | 100 | 25 | 100 |
ビットコイン | 取引不可 | 取引不可 | 400 | 400 | 20 | 10 | 20 | 取引不可 | 取引不可 | 1000 | 取引不可 | 取引不可 | 10 | 5 |
ロスカットレベル | 20% | 20% | 0% | 0% | 50% | 100% | 20% | 20% | 20% | 40% | 20% | 30% | 80% | 20% |
ゼロカット | あり | あり | あり | あり | あり | あり | *あり | あり | あり | あり | あり | *あり | あり | あり |
ランキング上位のブローカー
編集部のコメント
Exnessの最大レバレッジは2,000倍だが、一定の条件をクリアすることで最大レバレッジ無制限(正確には21億倍)で取引可能だ。このレバレッジはブローカーの中で圧倒的に高い。
「有効証拠金残高が1,000USD未満であること」「MT4口座を利用していること」「過去に10回以上の取引実績があること」「過去に累計5ロット以上の取引を行っていること」の4つの条件をクリアすることで最大レバレッジ無制限が使用可能になる。
ただし、有効証拠金が1,000~5,000USD未満は最大レバレッジ2,000倍、5,000~30,000USD未満は最大レバレッジ1,000倍、30,000USD以上は最大レバレッジ500倍のレバレッジ規制がある。
FX通貨ペア:99種類のFX通貨ペアを最大レバレッジ無制限で取引可能だ。
貴金属:ゴールド(XAU)、シルバー(XAG)、プラチナ(XPT)、パラジウム(XPD)の4種類の貴金属を最大レバレッジ無制限で取引可能だ。なお、ロースプレッド・ゼロ口座ではプラチナとパラジウムは取り扱いがない。また、ロースプレッド口座ではXAUUSDで1ロットあたり片道3.5USD、ゼロ口座では8USDの取引手数料が発生する。
エネルギー:USOILとUKOILの取引が可能だ。ただし、エネルギーの取引に関しては固定レバレッジ200倍が適応される。
株価指数:日経225(JP225)やS&P500(US500)などを含む10種類の株価指数の取引が可能だ。ただし、米株価指数は400倍、日経平均は200倍までと銘柄によって最大レバレッジが異なる。また、ロースプレッド・ゼロ口座では日経平均は取引不可となっている。
仮想通貨:35銘柄の仮想通貨の取引が可能だ。ただし、仮想通貨の取引に関しては最大レバレッジが200倍が適応される。ロースプレッド・ゼロ口座では1ロットあたり片道3.5USDに取引手数料が発生する。
メリット・デメリット
- レバレッジ無制限(最大21億倍)
- ライセンス数6つと圧倒的に安全性は高いといえる
- NDD方式のため透明性は高い
- 情報開示に積極的
- スプレッドの狭さは業界トップクラス
- プレミア会員限定のコンテンツが豊富
- 法人口座の開設はハードルが高い
- 取引数量が少ない時間帯では大きくスプレッドが開く傾向
編集部のコメント
TitanFXはいずれの口座タイプでも最大レバレッジ500倍でトレード可能。口座残高に応じたレバレッジ規制はないが、株式の取引のみ固定レバレッジ20倍が適応される。
貴金属:ゴールド(XAU)、シルバー(XAG)、プラチナ(XPT)、パラジウム(XPD)の4種類の貴金属を最大レバレッジ500倍で取引することができる。Zeroブレード口座は1ロットあたり片道0.3USDの取引手数料が発生する。
エネルギー:5種類の銘柄を最大レバレッジ500倍で取引することができる。Zeroブレード口座は1ロットあたり片道0.3USDの取引手数料が発生する。
株価指数:21種類の銘柄を最大レバレッジ500倍で取引することができる。なお。他の海外FXブローカーではレバレッジが低く制限されがちな香港株価指数(HK50)でも一律500倍が適応されている。
仮想通貨:24種類の仮想通貨ペアを最大レバレッジ500倍で取引することができる。
メリット・デメリット
- レバレッジ規制を受けず最大レバレッジ500倍
- NDD Market Executionで透明性が高い
- スプレッドや取引手数料が他社と比較しても安い
- ストップレベルの設定がない
- 補償保険に加入している(上限2万EUR)
- ボーナスプログラムはない
- リサーチ・学習コンテンツの更新頻度は低い
編集部のコメント
FXGTは2021年6月28日に行われた仕様変更により、最大レバレッジが500倍から1,000倍に変わっている。いずれの口座タイプでも最大レバレッジ1,000倍でトレード可能だ。
FX通貨ペア:48種類の通貨ペアが取引可能だ。メジャー通貨ペアについては最大1,000倍で取引することができるが、トルコリラ円(TRYJPY)などのエキゾチック通貨ペアは最大レバレッジ500倍が適応される。
貴金属:ゴールド(XAU)、シルバー(XAG)を最大レバレッジ1,000倍で取引することができる。
エネルギー:USOIL、UKOIL、NGAsの取引が可能だ。ただし、エネルギーの取引に関しては最大レバレッジ100倍が適応される。
仮想通貨:59種類の仮想通貨ペアを最大レバレッジ1,000倍で取引することができる。またECN口座では取引手数料は発生せず、スタンダード口座と同じ条件で取引可能だ。また、仮想通貨ではマーケットデプスを採用しているため、スプレッドは取引数量により異なる。
メリット・デメリット
- 仮想通貨をレバレッジ1,000倍はFXGTだけ
- FXも同じく最大レバレッジ1,000倍まで取引可能である
- 仮想通貨を扱っていることもありサポートが24時間対応
- ボーナスキャンペーンを定期的に行っている
- 過去にシステムエラー、レート異常あり
- 新興ブローカーであるため安全性の判断が難しい
ランクインしたブローカー
編集部のコメント
マイクロ口座・スタンダード口座の最大レバレッジ888倍に対し、Zero口座は最大レバレッジ500倍が適用される。また、XMTrading Zero口座は入金ボーナスおよびXMロイヤルプログラム(XMP)の対象外口座だ。
口座残高に応じたレバレッジ規制があり、有効証拠金残高が2~10万ドルでは最大レバレッジ200倍、10万ドル以上になると最大レバレッジが100倍に制限される。
FX通貨ペア:57種類のFX通貨ペアを最大レバレッジ888倍で取引可能だ。ただし、エキゾチック通貨ペアについては口座タイプに関わらず銘柄別に50~400倍のレバレッジが適応される。
貴金属:ゴールド(XAU)、シルバー(XAG)、プラチア(XPT)、パラジウム(XPD)の4種類の貴金属の取引が可能だ。ただし、シルバーは最大レバレッジ400倍、プラチナとパラジウムは最大レバレッジ22.2倍が適応される。
株価指数:現物18種類、先物10種類の銘柄が取引可能だ。ただし、日経225(JP225)は固定レバレッジ200倍、香港株価指数(HK50Cash)は固定レバレッジ66.7倍、それ以外は固定レバレッジ100倍が適応される。
メリット・デメリット
- 金融ライセンスから安全性の高いブローカーといえる
- プリンシパルによる運営
- NDD方式Instantのため透明性は担保されている
- 初心者向けトレード学習コンテンツを用意
- トラブルもなく、ブローカーとしての安定感は群を抜いている
- ストップレベルの設定はない
編集部のコメント
HotForexではマイクロ口座の最大レバレッジ1,000倍に対し、上級者向け口座では最大レバレッジ500倍が適用される。なお、口座残高が300,000ドル以上になるとレバレッジ規制がかかり、最大レバレッジが75倍に制限される。
FX通貨ペア:53種類のFX通貨ペアの取引が可能だ。マイクロ口座では最大レバレッジ1,000倍で取引することができるが、USD/RUBのみ最大レバレッジが100倍に制限されている。
株価指数:CFD11種類、先物12種類の取引が可能だ。ただし、日経225(JPN225)は最大レバレッジ5倍、恐怖指数(VIX.F)は最大レバレッジ50倍、その他は最大レバレッジ50倍が適応される。
メリット・デメリット
- グループ全体で金融ライセンスを5つ所持で安全性は高いといえる
- 最大500万EUR(約6.5億円)まで補償保険に加入済み
- NDD方式により透明性は高い
- 最大レバレッジ1000倍・ロスカット10%・ゼロカット採用
- 取扱株式銘柄が1,003銘柄とトップクラス
- 様々なボーナスキャンペーン
編集部のコメント
スタンダード口座の最大レバレッジ3,000倍に対して、ECN口座は最大レバレッジ500倍が適用される。
また、最大レバレッジ3,000倍が利用できるのは口座残高が2万円未満の場合のみ。口座残高が2~20万円になると2,000倍、20~50万円になると1,000倍というように、口座残高に応じたレバレッジ規制がかけられる。
FX通貨ペア:取扱い銘柄は37種類と少なめだ。また、最大レバレッジは3,000倍だが、口座残高が2万円以上になれば最大レバレッジは2,000倍、口座残高が20万円以上になれば最大レバレッジは1,000倍まで制限される。
メリット・デメリット
- 世界150ヵ国活動している大手FXブローカー
- スポンサー契約から潤沢な資金力が窺える
- 最大レバレッジ3,000倍で取引が可能
- NDDであり透明性が高い
- NDDブローカーだがボーナスに積極的
- 仮想通貨FXは100種類の商品が取引可能
- 最大レバレッジ3,000倍は2万円まで
- 取引可能通貨ペアが少ない
- ボーナスのルールに縛りが多い
編集部のコメント
TredeviewのX Leverge口座は最大レバレッジ500倍、ILC口座は最大レバレッジ200倍、cTrader口座は最大レバレッジ400倍と口座タイプによって異なる。
Tredeviewにはレバレッジ規制はないが、口座残高が10億円ほどになると最大レバレッジ100倍への変更依頼があるそう。ただし、あくまで変更依頼のため、顧客の許可なくレバレッジが制限されることはない。
貴金属:ゴールド(XAU)、シルバー(XAG)、プラチナ(XPT)、パラジウム(XPD)の4種類の貴金属の取引が可能だ。ゴールドとシルバーは最大レバレッジ500倍で取引可能だが、プラチナとパラジウムは最大レバレッジ20倍が適応される。
エネルギー:原油(CRUDEOIL)、ブレンド原油(UKOIL)、天然ガス(NGAS)の3種類のエネルギーの取引が可能だ。ただし、原油とブレンド原油は最大レバレッジ100倍、天然ガスは最大レバレッジ10倍が適応される。
株価指数:日経225(J225)やナスダック(NDX)などの9種類の銘柄を取引することができる。ただし、銘柄毎に最大レバレッジは50倍、100倍、200倍が適応される。
仮想通貨:ビットコイン(BTCUSD)、イーサリアム(ETHUSD)、ライトコイン(LTCUSD)、リップル(XRPUSD)の取引が可能だ。ビットコインは最大レバレッジ10倍、その他のコインは最大レバレッジ5倍が適応される。
メリット・デメリット
- 補償保険に加入しているため、35,000USD(約350万円)まで補償される
- 取引方式はNDDと透明性が高い
- スプレッドが狭くECN口座は取引手数料が片道2.5USDと業界最安値
- ロスカットレベルが100%と国内ブローカー並み
- 日本在住者アカウントは金融ライセンスを所持していない
- 公式ホームページの日本語対応ページには情報がほとんどない
編集部のコメント
FxProはいずれの口座タイプも最大レバレッジ500倍が使用可能だ。
メリット・デメリット
- 巨大グループ企業で金融ライセンス多数所持により安全性は高いといえる
- 社内コンプライアンスが厳しく、厳重に管理され運営されている
- プリンシパルによる運営
- 取引方式は完全NDD方式を採用しているため、取引の透明性は高い
- ボーナス・キャンペーンは一切なし
- スプレッドはやや広めな印象
- 日本語サポートに不安が残る
- FxProを使わなければいけない理由が見つからない
編集部のコメント
IFC Marketsには最大レバレッジ200倍のスタンダード口座と最大レバレッジ400倍の初心者向けのビギナー・マイクロ口座がある。ただし、スタンダード口座は口座残高が500万円以上で100倍、口座残高1,000万円以上で50倍に最大レバレッジが制限される。また、ビギナー・マイクロ口座では口座残高が50万円以上で新規取引ができなくなるため使い勝手が悪い。
エネルギー:CFD4種類、先物4種類の計8種類が400倍で取引可能だ。
株価指数:米ドル指数(USDIDX)を含む12種類が最大400倍で取引可能だ。スタンダード口座ではDOWとS&Pの最大レバレッジは200倍だが、マイクロ・ビギナー口座では400倍で取引可能だ。ちなみに、NASDAQと日経平均はどの口座でも最大レバレッジ100倍となっている。
メリット・デメリット
- 金融ライセンス3つ・補償保険に加入しており安全性が高い
- 取引方式を段階ごとに開示しており透明性が高い
- 1,000万通貨以下の注文はスリッページが発生しない
- 100通貨~最大取引数量は無制限、大口取引が可能
- ロスカットレベルは10%
- 余剰証拠金に最大7%の利息が付く
- リサーチ・教育コンテンツを多数用意している
- 最大レバレッジ200倍 or 400倍とレバレッジ規制が厳しい
- 週末や祝日に、レバレッジが1/2に変更となった際にポジションを保有していた場合、証拠金維持率も1/2となる
- スプレッドは固定・変動どちらも広い
- 時折ボーナスを開催しているが、ボーナスに積極的ではない
- 公式HP・日本語サポートの日本語はネイティブではない
編集部のコメント
iFOREXで使用可能な口座タイプは最大レバレッジ400倍のみだ。海外FXブロ―カーの中ではけして高いレバレッジではないが、ロスカットレベル0%のため、セロカットを利用したダイナミックな取引が可能だ。
また、業界トップクラスの老舗ブローカーという安心感があるため、初めて海外FXを始める人にはおすすめの海外FXブローカーだろう。
エネルギー:5種類のエネルギー銘柄の取引が可能だ。ただし、最大レバレッジ100倍が適応される。
株価指数:日経225や香港株価指数を含む34種類の銘柄の取引が可能だ。ただし、最大レバレッジ200倍が適応される。
仮想通貨:20種類の仮想通貨ペアの取引が可能だ。ただし、最大レバレッジは一律10倍に制限される。
メリット・デメリット
- 老舗であり、巨大グループ企業の安心感
- ロスカットレベル0%、ゼロカットを使いダイナミックなトレードができる
- 取扱っている商品の数が他社より多い
- スプレッドはやや狭いといったところ
- MT4/MT5が使えず、独自のプラットフォームしか用意がない
- スキャルピング・自動売買に禁止事項あり
編集部のコメント
GEMFOREXはいずれの口座タイプも最大レバレッジ1,000倍でトレード可能。ただし、口座残高が200万円以上になると最大レバレッジは500倍に制限される。またノースプレッド口座の最低入金額は30万円と高めに設定されている。
FX通貨ペア:31種類のFX通貨ペアが取引可能だ。なお、GEMFOREXで取扱いのあるFX通貨ペアはメジャー通貨のみ。エキゾチック通貨ペアはほとんど含まれていない。
貴金属:ゴールド(XAUUSD)とシルバー(XAGUSD)を最大レバレッジ1,000倍で取引することができる。
メリット・デメリット
- 取引手数料、入出金手数料は基本掛からない
- スワップポイントもプラス(受取り)が多く良心的
- ボーナスに積極的で金額は業界随一
- EA・ミラートレードの用意あり
- ライセンスや注文方式から安全性については不安要素
- 取扱銘柄の種類は少ない
- スキャルピングは禁止事項あり
編集部のコメント
IronFXには最大レバレッジ1,000倍を使用可能なライブ変動タイプのスタンダード口座がある。IronFXには口座残高に応じたレバレッジ規制はあるが、明確な基準を公表していない。目安として1,000万円単位の口座残高に対して規制が入る可能性がある。
FX通貨ペア:ライブ口座(変動)タイプでは84種類のFX通貨ペアを最大レバレッジ1,000倍で取引することができる。
メリット・デメリット
- グループ全体で高信頼度金融ライセンスを2つ、中信頼度金融ライセンスを2つ所持している
- NDDとDDを使い分けることができる
- Live口座:変動・固定は自己申請をすればボーナス対象
- 日本在住者を管理している”Notesco Limited”は金融ライセンスを所持していない
- マイナスな噂が絶えない
- スプレッドの狭さを売りにしているが、取引手数料が高い
編集部のコメント
Exclusive Marketsには最大レバレッジ500倍のスタンダード口座がある。Exclusive Marketsのレバレッジ規制は口座単位ではく、1アカウントあたりの有効証拠金残高に応じた制限がかけられる。有効証拠金残高が200,001USD以上になると200倍、300,001USD以上になると100倍に最大レバレッジが制限される。
仮想通貨:13種類の仮想通貨ペアを取引することができる。ただし、仮想通貨ペアの取引では最大レバレッジ25倍が適応される。
メリット・デメリット
- 新興ブローカーだが、母体は金融業界に30年以上携わっている中東欧を代表する老舗両替企業
- プロフェショナル・エクスクルーシブ口座は取引手数料が安くスプレッドも狭スプレッド
- コモディティ・株式CFD・ETF・債権など取扱商品数が豊富
- エクスクルーシブ口座は取引コストが良心的だが最低入金は約250万円と高額
- 現在日本語サポートは停止中
編集部のコメント
最大レバレッジ400倍が使用可能だ。ただし、プロ口座の最低入金額は500ドル(約50,000円)と高めに設定されている。
メリット・デメリット
- 取引手数料・スプレッドの取引コストが安くスキャルピング・デイトレード向き
- スワップポイントが良心的でありスイングトレード向き
- 高機能プラットフォーム”cTrader”で取引が可能
- 金融ライセンスは低信頼度ライセンス1つのみ
- クレジット・デビットカードでの入出金は不可
- 現在はボーナスキャンペーンを開催していない
FX通貨ペアの総評
Exnessの最大レバレッジは21億倍と下位に大差をつけて堂々の1位となった。FXにて究極のハイレバレッジを追い求めるのであれば、Exness一択となる。FBS以下の順位は、最大レバレッジ1,000倍のHotForex・FXGT・GemForex・IronFXで取引可能だ。
また、ここに表記した最大レバレッジは基本的に条件付きのレバレッジであり、様々な条件によりそのレバレッジは規制されていく(詳しくは下記のレバレッジ規制にて)。
貴金属の総評
ここでもExnessが最大レバレッジ2,000倍で1位となった。2位のFXGTとGemForexもハイレバレッジに積極的なブローカーだ。
GemForexは300口座限定で”レバレッジ5,000倍口座”を新設したが、定員に達したため一時口座開設を締め切っていた。しかし、現在700口座増設したため、口座開設が可能となっている。また、FXGTは後述する仮想通貨でも貴金属と同じレバレッジ1,000倍で取引が可能だ。
ゴールドは多くの口座が最大レバレッジ200〜500倍、シルバーはもう少し低く100〜400倍に設定されていることが多い。
エネルギー商品の総評
CFDでは安定のTitanFXが1位にランクインした。500倍で株価指数・エネルギーを取引できるのはTitanFXのみだ。Exnessも安定の2位にランクインしたが、天然ガスを取引したいトレーダーは他ブローカーを選択するしかない。
エネルギーは、最大レバレッジ20〜100倍の口座が多い。また、天然ガスも半数近くの口座で取引不可となっていることからもエネルギー部門でランクインした上記の口座は貴重な口座である。
株価指数の総評
TitanFXはどちらの部門でも1位を記録したことから、株価指数でハイレバレッジを望むのであればTitanFXが最適だ。また2位のExnessは、FXでは圧倒的なハイレバレッジで取引ができる上に株価指数でも2位とハイレバレッジに積極的なことが窺えるが、日経平均の取引にはあまり積極的ではない。
IFC Markets/マイクロ・ビギナーはどちらも初心者向け口座となっており、1ロット=1万通貨(スタンダード口座の1/10)に設定されている。マイクロ口座はMT4・MT5、ビギナー口座はNetTradeXをそれぞれのプラットフォームにした時の初心者向け口座の名称だ。
また、今回の検証で最大レバレッジを100〜200倍としているブローカーが大多数なことがわかった。
仮想通貨の総評
1位のFXGTがあまりにインパクトのある数値のため、2位のExnessの400倍がやや物寂しく映るが、この2社以外のブローカーでは5〜25倍が一般的だ。つまり、この2社だけが異常なハイレバレッジで取引可能と言い換えることができる。
過去にはBITMEXが888倍であったが、現在は仮想通貨を専門に取扱っているブローカー(バイナンスやBYBIT等)ですら最大レバレッジ100倍程度であることからもこの2社が特殊なことがわかる。
Fxpediaが下した本気の比較ランキング
Fxpediaでは各ブローカーの評価を元に、様々な角度から比較しランキングを作成した。ブローカーにも様々な特色がある。自身のトレーディングスタイルと照らし合わせてブローカー選びの参考にしてほしい。
レバレッジ規制・制限
ブローカーは、一定条件を満たすと様々な方法で最大レバレッジを規制しているが、その方法・数値は様々だ。一般的な規制方法は”残高”による規制方法だ。Fxpediaでは大きく以下の3つに分けた。
- 口座残高(証拠金残高)によるレバレッジ規制
- 有効証拠金残高によるレバレッジ規制
- 保有取引量によるレバレッジ規制
また、口座残高(証拠金残高)と有効証拠金残高の違いは下記の通りだ。
| 口座にある現金 | 含み損益 ※1 |
---|
口座残高(証拠金残高) | 〇 | ✖ |
有効証拠金残高 | 〇 | 〇 |
※1 クレジットを含む。なおAXIORY・HotForexはクレジットを有効証拠金残高に含まない。
また残高ではなく、保有ポジション量によるレバレッジ規制、レバレッジ規制を明確にしていないブローカー、どのような状況でもレバレッジ規制を行わないブローカーなど個性がひかる。
口座残高(証拠金残高)によるレバレッジ規制
スクロールできます
残高 (USD) | IFC Markets マイクロ ビギナー | IFC Markets スタンダード | GemForex オールインワン ノースプレッド | MYFX Markets 全口座 |
---|
~1,000 | 400 | 200 | 1000 | 500 |
~5,000 | 400 | 200 | 1000 | 500 |
~10,000 | 400 | 200 | 1000 | 500 |
~20,000 | 400 | 200 | 500 | 500 |
~30,000 | 400 | 200 | 500 | 500 |
~40,000 | 400 | 200 | 500 | 500 |
~50,000 | 400 | 200 | 500 | 400 |
~100,000 | 100 | 100 | 500 | 口座状況による |
有効証拠金残高によるレバレッジ規制
スクロールできます
残高 (USD) | XMTrading スタンダード マイクロ | XMTrading ゼロ | AXIORY スタンダード ナノ/テラ | Exness 全口座 | HotForex マイクロ | HotForex プレミアム ゼロスプレッド | FBS マイクロ スタンダード ゼロ | FBS セント | FBS ECN | FBS 仮想通貨 | iFOREX | FXGT スタンダードFX | Land-FX Live | Land-FX ECN | Exclusive Markets 全口座 |
---|
~1,000 | 888 | 500 | 400 | 2000 | 1000 | 500 | 2000 | 1000 | 500 | 5 | 400 | 1000 | 500 | 200 | 500 |
~5,000 | 888 | 500 | 400 | 1000 | 1000 | 500 | 1000 | 1000 | 500 | 5 | 400 | 1000 | 500 | 200 | 500 |
~10,000 | 888 | 500 | 400 | 1000 | 1000 | 500 | 500 | 500 | 500 | 5 | 400 | 1000 | 500 | 200 | 500 |
~20,000 | 888 | 500 | 300 | 1000 | 1000 | 500 | 500 | 500 | 500 | 5 | 400 | 500 | 500 | 200 | 500 |
~30,000 | 200 | 200 | 200 | 500 | 1000 | 500 | 500 | 500 | 500 | 5 | 400 | 200 | 500 | 200 | 500 |
~40,000 | 200 | 200 | 100 | 500 | 1000 | 500 | 200 | 200 | 200 | 5 | 375 | 200 | 500 | 200 | 500 |
~50,000 | 200 | 200 | 100 | 500 | 1000 | 500 | 200 | 200 | 200 | 5 | 300 | 100 | 200 | 100 | 500 |
~100,000 | 100 | 100 | 100 | 500 | 1000 | 500 | 200 | 200 | 200 | 5 | 150 | 100 | 100 | 100 | 500 |
※ XMTrading、Exclusive Marketsは口座単位ではなく、1アカウントの有効証拠金残高による規制となる。
保有取引量によるレバレッジ規制
FxPro
保有ロット数に応じて最大レバレッジが制限される。以下ではFXの最大レバレッジを記載する。
保有ロット数 | 最大レバレッジ |
---|
0~200 | 200倍 |
200~300 | 100倍 |
300~500 | 50倍 |
500~ | 33倍 |
IFC Markets
保有ポジション量が2,000万USDを上回る場合、最大レバレッジ20倍に制限される。
FXGT
スタンダードFX口座以外では保有ポジション量により最大レバレッジが制限されている。以下ではスタンダード口座のメジャー通貨ペアの最大レバレッジを記載する。
保有取引量 | 最大レバレッジ |
---|
~30,000USD | 1,000倍 |
30,000~1,000,000USD | 500倍 |
1,000,000~2,000,000USD | 200倍 |
2,000,000~3,000,000USD | 100倍 |
3,000,000~5,000,000USD | 50倍 |
5,000,000USD~ | 20倍 |
LandFX
Live口座のみ50ロット以上保有で最大200倍、100ロット以上保有で最大100倍、口座残高が10万USD以上かつ100ロット以上保有で最大50倍に制限される。
レバレッジ規制が入る状況を明確にしていないブローカー
HotForex
証拠金残高が300,000USDに到達、またはその金額を超え50ロット以上のポジションを保有している場合、最大レバレッジ75倍の規制対象となるが、実際に規制されるかはケースバイケースとしている。
IronFX
2000万円、3000万円を超えると確認が入るが、リスクのある取引を行っていない限り制限されない。
MYFX Markets
口座残高10万USD未満は口座残高により明確にレバレッジを制限しているが、口座残高10万USD以上は各口座状況により制限が異なる。
口座の状況によりレバレッジ規制を受けないブローカー
大半のブローカーでは、各残高や保有取引量により最大レバレッジの規制を設けているが、Tradeviewでは、資金が10億円ほどになると最大レバレッジ100倍への変更依頼がくる場合がある。しかしレバレッジ規制ではなく、あくまでも変更依頼であるため、顧客の許可なしに最大レバレッジが制限されることはない。
また、TitanFXはTradeviewのようなレバレッジ変更依頼も行わないため、残高やポジション状況により最大レバレッジが変化することはなく、資金管理が複雑になる可能性を軽減することができる。また、レバレッジ規制を逃れる為に複数口座開設をする必要もない。
レバレッジとは
leverage(レバレッジ)とは、和訳すると「てこの力」という意味を持っており、レバレッジを効かせることにより本来の資金以上の資金を運用することが可能となる。つまり、低資金で高額の取引が可能だ。
国内FXブローカーでは、金融庁の規制により最大レバレッジ25倍に制限されているが、海外FXブローカーの多くは200倍以上のハイレバレッジが使用可能となっている。
レバレッジの計算方法と使用例
レバレッジは以下の計算式で算出することができる。
レバレッジ=(現在レート×取引数量)÷必要証拠金
必要証拠金とは、ポジションを保有する際に必要な資金を指す。単に証拠金という場合は取引口座に入金している現金、つまり口座残高を指す。また、国内FXブローカーでは保証金と呼ぶ。
仮に10万円の資金でUSDJPYを1ロット(海外FXブローカーでは基本1ロット=10万通貨)を100.000からロングしたとしよう。
この取引では(100.000×100,000)÷100,000=100倍のレバレッジを使用したことになる。その後、105.000で決済した場合、100.000から105.000の差額は5円であり、100,000ドル×5円=50万円の利益を得たことになる。
しかし、もしレバレッジが使用できないのであれば、そもそもこの取引は成立しない。なぜならエントリー時のレートは100,000米ドル=10,000,000円であるため、990万円足りないのだ。
このことから、レバレッジを使用できないのであれば下記の選択肢となる。
- 資金を990万円以上追加入金して1ロットエントリー
- そのまま10万円の資金で0.01ロットでエントリー
ちなみに、上記と同じ100.000エントリー/105.000イグジットをした場合、①は50万円の利益、②は5,000円の利益となる。つまり、レバレッジ100倍で取引した上記の例と①は全く同じ内容の取引となるが、資本は1/100で済むのだ。
と、ここまで利益が出た前提の説明しかしておらず夢のある話に聞こえるが、損失が出た場合も全く真逆のことが起こることもしっかり理解するべきだ。つまり、上記の例の正反対である95.000まではポジションを保有することはできず、99.000時点で残高不足となる。
ロスカットとは
ロスカットとは、定められた数値(%)に達した場合、強制的にポジションを決済する機能を指す。この数値をロスカットレベルもしくは証拠金維持率と呼ぶ。
ロスカットレベルの計算方法と使用例
ロスカットレベルは以下の計算式により算出される。
ロスカットレベル=(証拠金+含み損益+クレジット)÷必要証拠金×100
ちなみに証拠金+含み損益+クレジットのことを総じて有効証拠金と呼ぶ。
上記のUSDJPYの例だとロスカットレベル0%の口座で取引をしていた場合、為替レートが99.001までは保有可能だが99.000となった瞬間ロスカットが執行(というよりも口座残高がゼロ)、ロスカットレベル50%の場合は99.500でロスカット執行、100%の場合はポジションを保有したい時点でロスカットレベル100%のためそもそもポジションを保有できない。
つまり、ロスカットレベルが高いほど証拠金を失うリスクは抑えられるがロスカットが執行されやすくなり、ロスカットレベルが低いほど証拠金ギリギリまでポジションを保有することが可能な反面SL(ストップロス)を入れないと証拠金を大幅に削るリスクがある。
国内FXブローカーの多くはロスカットレベル100%〜50%に設定されており、海外FXブローカーは20%が平均的なレベルだが、中には100%%や0%といった口座も存在する。
海外FXブローカーのロスカットレベル比較表
ロスカットレベル | ブローカー |
---|
100% | Tradeview:全口座 |
80% | FBS:仮想通貨口座 |
50% | IronFX:STP/ECN口座 FxPro:全口座 |
ロスカットレベルが高い口座
ロスカットレベル | ブローカー名/口座名 |
---|
0% | exness:全口座 iFOREX |
10% | HotForex:マイクロ口座 IFC Markets:全口座 |
ロスカットレベルが低い口座
追証とゼロカットシステム
追証とは
追証(おいしょう)とは追加保証金の略であり、保証金(証拠金・口座残高)以上の損失が発生した場合、追加で保証金を入金しなくてはいけないシステムまたはその金額を指す。
追証は、予期せぬ暴騰暴落やサーバーなどのシステム障害によりレートが窓を開け値が飛んでしまった場合に起こることが一般的だ。
先ほどの例を用いてロスカットレベル50%の場合で説明する。99.500の時点で本来はロスカットが執行されるはずだが、大暴落の末95.000で決済されたとしよう。
この場合損失は50万円となるが保証金は10万円しか入金していないため、残りの40万円をブローカーに入金しなくてはならない。この40万円が追証となる。
また、今回の例ではレバレッジ100倍だが、仮にレバレッジ1,000倍で取引を行っていた場合、当然損失も10倍の500万円となり、追証も490万円と膨れ上がる。
2015年1月15日に起きたスイスフランショックが記憶に新しく、追証は義務であるため預金口座差し押さえや追証が払えず命を絶った事例もあった。
ゼロカットシステムとは
はっきり言って追証はトレーダーにとって全くメリットのない地獄のシステムだが、この追証が発生しないシステムこそがゼロカットだ。
ゼロカットシステムとは、証拠金残高がマイナスとなった時(上記の例では40万円)、ブローカーがマイナス分を負担する(トレーダーの負債を買い取る)ことによりトレーダーは証拠金残高はゼロとなるが、証拠金以外の損失が出ないシステムを指す。
ゼロカット実装ブローカーであれば、トレーダーにとって最高マイナス金額=保証金となるが、ゼロカットが実装されていない追証ありブローカーの場合、最高マイナス金額=無制限となる。
このことからもトレーダーにとってゼロカットはメリットしかなく、追証はデメリットしかないことは分かっていただけただろう。逆に言えば、ブローカーにとってはトレーダーの損失分を被るためマイナスでしかないシステムとなる。
ゼロカット実装ブローカーと注意点
トレーダーにとって必要不可欠なシステムであるゼロカットだが、国内FXブローカーでは実装ブローカーは存在しない。なぜなら、金融庁が定める法律ではトレーダーの損失の補填が禁止されているからだ。それに対し、海外FXブローカーの大抵がゼロカットを実装している。
「海外FXブローカーはレバレッジが高くて危険」といった意見をよく耳にする。しかし個人的には、ハイレバレッジで口座残高を溶かすよりもローレバレッジで口座残高以上の未知数の負債を抱える可能性がある国内ブローカーの方が明らかに危険だと考える。
そもそもトレーダーの損失の補填を禁止する理由はトレーダーのためではなく、ブローカーを守る法律であり、トレーダーである我々には全く利点がないどころか損失でしかない。
また一部ではあるが、FXDDとBigBossのFOCREX口座の様にゼロカットを実装していないといった例外もある。LandFXは「基本的にはマイナス残高は顧客が負担するものとし、サービスの一環で審査の上、Land-FXが負担する」とし、TitanFXも株式と仮想通貨の取引で口座残高がマイナスとなった場合は「原則適用」としているため、追証の可能性がゼロではないことを示唆している。
また、これらのブローカーでなくともゼロカットはブローカーにとって損失でしかないことから、悪質な取引や規約違反などが発覚した場合、ゼロカットの執行を拒否、すなわち追証の請求や口座凍結・出金拒否などの処分を受ける可能性がある。
FAQ(よくある質問)
- レバレッジは何倍がおすすめか
-
重要なのは口座レバレッジの倍数ではなく、実効レバレッジがどのくらいかかっているかだ。逆に言えば実効レバレッジがコントロールできているのであれば、口座レバレッジがどんなにハイレバレッジでも全く気にすることはない。
また、最大限ハイレバレッジトレードをしたいのであれば、ゼロカットシステムが実装されている口座で、最悪失っても生活に支障がない金額のみ取引口座に入金していることが大切。
- 実効レバレッジと口座レバレッジの違いは何か
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- 実効レバレッジ:純資産額(証拠金残高)に対して現在のポジションが何倍に達しているのかを示した数値を指す。
- 口座レバレッジ:口座ごとに定められた最大レバレッジを指す。
総評
よくレバレッジは「諸刃の剣」に例えられる。両刃の剣は両面で相手を切ることが可能な一方、振り上げると自分も傷つける恐れがあり、強力だが自身に損害を与える危険性もあることの例えだ。
このような背景からハイレバレッジに否定的な投資家も一定数存在するが、筆者はそうは思わない。
確かに全裸で闇雲に両刃の剣を振り回しているのであれば確実に危険だ。しかし、リスクのある武器を扱っていることを自覚し、防具を身に纏い、普段からその武器を扱う鍛錬をしているのであればこの上ないメリットを大いに生かせる。
防具=ゼロカット・SL(ストップロス)、鍛錬=経験・知識と言えよう。
むしろ否定的なのはレバレッジではなく、追証の方だ。口座残高が全て没収された上にさらなる支払いを義務付けられ、その金額も底辺が定められていない。ブローカーに追証を支払はなければいけない法律は、トレーダーを守るための法律ではなく、国内FXブローカーを守るための法律だ。トレーダーには全くメリットはない。
このような地獄のシステムが存在するにも拘らず、平気で「国内FXブローカーは低レバレッジで安全、信託保全で顧客の資金は守られている」と言い切る人が後を絶たない。
結論、レバレッジを使用するのであれば追証が発生しないゼロカットシステム実装ブローカーを強くおすすめする。
ゼロカットに関してはトレーダーの努力でどうにかできる問題ではない。当たり前だが、ハイレバレッジになればなるほど防具と鍛錬が必要不可欠となることを忘れてはいけない。